40~50代の英語学習法②(アクティブに学ぼう!)


 「英語をやろう」と思いつつ、なかなかスタートできない。この原因は、「まず何をすべきか」がわかっていないからだと、昨日のブログで述べました。

 「まず何をすべきか」。それは「現状把握」であると。では、現状把握ができれば、次に何をすればいいのか。私は、実践を通じて学んでいくことを薦めています。

 例えば、現状の実力が、英検で言うと準2級はクリアしていて、2級合格に少し足りないレベルだとします。その場合、英検2級相当の問題をたくさん解くことを薦めます。

 その際、わからない箇所が幾つか出てくるかと思います。例えば、長文を読んでいて、意味を理解できない箇所が出てくる。

 その際、何故、理解できないのかを分析する必要があります。例えば、本文中に、知らない単語が数多く含まれているとすれば、語彙力不足が疑われます。

 その場合、まず、本文の主旨をとらえるのに必要な単語の意味を優先的に調べます。例えば、本文中、何度も登場する単語は、重要度の高い単語だと言えます。

 その重要度の高い単語の意味を知らないと、本文の主旨をつかむのに、大いに支障をきたします。ですので、その単語の意味を英和辞典で調べます。

 また、英語学習の動機付けとして、実際に英検を受けるということであれば、単語集を並行して使っていくといいでしょう。

 例えば、英検2級を目指すのであれば、英検2級用の単語集を使います。旺文社が出している『でる順パス単 英検2級』という単語集があります。

 語彙力を強化するにあたり、単語集を活用する人が多いのですが、これは有効な場合と、そうでない場合があるので、注意が必要です。

 例えば、今回例に挙げたように、「英検2級対策」を通じて、英語の総合力のアップを図るという方であれば、単語集の活用は有効に機能する確率が高いです。

 と言うのも、目標が明確になっているからです。よって、合格に必要な英単語を覚えることに必要性を強く感じることができます。

 単語を覚えるには、これが大事なのです。つまり、「この単語は自分にとって必要だ!」と強く感じることが大事だ、ということです。

 これを感じることができると、脳はそれを記憶にとどめようとします。つまり、単語の覚えが良くなる、ということです。

 逆に、そういった明確な目標がない中で単語集を使っても、なかなか覚えられません。何故なら、その単語集に収録されている単語を覚えることへの強い動機づけがないからです。

 先ほどの「実践」について話を戻します。先にも述べたように、英検2級を目指すという場合、英検2級相当の問題にたくさん取り組むことを薦めます。

 実践を通じて、自身の課題を発見することができます。例えば、先に挙げた語彙力不足というのは、そのうちの一つです。

 長文を読む中で、知らない単語が出てきた場合、重要度の高い単語を優先的に、辞書で意味を調べます。それと同時に、英検2級用の単語集を活用し、語彙力強化を図ります。

 英検は、英語4技能(読む、書く、聞く、話す)の能力をバランスよく問う試験です。よって、単に長文を読めればいいという訳ではありません。

 書くこともできなくてはなりません。そこで、英検の過去問を使って、実際に英語のessay(小論文)を書いてみるといいでしょう。

 ここでも、例えば「模範解答を見て終わり」とするのではなく、実際に英語でessayを書いてみるのです。

 そうすると、自分がどれくらい言いたいことを英語で書けるか(あるいは書けないか)が把握できます。

 アイデアそのものは浮かんだとしても、それを英語で書き表すとなると、なかなか難しいものです。

 そこでもし、「思うように書けない!」となると、ライティングを強化する必要があります。

 例えば、模範解答を見て、表現方法を盗むというのは、一つの有効なライティング強化策だと言えます。

 その他、書いた英文を第三者(英語教育のプロ)に見せて、添削をしてもらうという方法もあります。自分の書いたessayを客観的に評価してもらうのです。

 それにより、自分のライティング力がどの程度かということを把握できます。また、添削者からフィードバックをもらうことで、次のessayに生かすことができます。

 このように、「読む」にせよ、「書く」にせよ、やはり実践を通じて、自らの課題を正確に把握することが重要です。

 それにより、課題を克服する上で必要な対策を打っていく。こうして、英語力の強化に励みます。

 学生時代は、ともすれば「受け身」の姿勢で英語の授業を受けていたかもしれません。しかし、「40~50代の英語学習法」は「受け身」ではなく「アクティブ」であるべきです。

 「実践」→「課題の発見」→「課題克服のための対策」→「英語力向上」と、全ての工程でアクティブに学ぶ。これこそが「40~50代の英語学習法」のあるべき姿です。

 「オンライン英語教室のUB English」では、40~50代で「英語を学びたい!」という方に対し、アクティブな学びをサポートいたします。

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