IELTS Writing Task 2は、問題のタイプが幾つかあります。例えば、ある意見に対して、賛成、反対どちらの立場を取るかというもの。
この他、ある物事についてのメリット、デメリットを両方述べ、最終的に賛成、反対どちらの立場を取るかを述べる、というものもあります。
問題のタイプによって、論理展開が異なります。よって、IELTS Writing Task 2の対策をする際、問題のタイプ毎の論理展開の仕方を学ぶ必要があります。
しかし、問題のタイプに関係なく、共通していることが一つあります。それは、Body(主要部)において、必ず具体例を挙げるという点です。
IELTS Writing Task 2の問題には、毎回こういった記載があります。Give reasons for your answer and include any relevant examples from your own knowledge or experience.
これは、「答えの理由を挙げ、あなたの独自の知識や経験から、何等か関連のある例を含めなさい」という意味です。
つまり、IELTS Writing Task 2では、具体例を挙げながら論じることが求められるということです。
例えば、問題のタイプが、「メリット、デメリットの両方を論じた上で、自身の見解を述べる」というものだとします。
その際、essayの構成は、①Introduction(導入部)、②Body1(メリット)、③Body2(デメリット)、④Body3(筆者の意見)、⑤Conclusion(結論部)となります。
②Body1(メリット)の第1文では、「Xには様々なメリットがあります」といったことを述べます。これは、その段落のTopic sentence(要旨説明文)です。
その後、読者が知りたいのは、「どんなメリットがあるか」という点です。そこで、Topic sentenceの後に、For example「例えば」と続けて、具体例を挙げます。
これは、③Body2(デメリット)でも同様です。Topic sentenceで「Xには幾つかデメリットもある」と述べ、その後に具体例を続けます。
具体例は、筆者独自の経験でもいいですし、何か一般的な例を挙げてもいいです。内容にもよりますが、書きやすいのは、自身が経験したことではないかと思います。
また、筆者独自の経験は、その人固有のものなので、オリジナリティが高く、評価を得やすいかもしれません。
もっとも、独自性を出そうとするあまり、突飛な例を出そうとする人がいますが、その必要はありません。
あくまでも、本論の内容に沿った形で、適切な例を挙げるようにしましょう。ですので、身近な例で結構です。
英語のessayの特徴の一つに、「大→小(広→狭)」というものがあります。つまり、最初は広い意味の文を述べ、その後にその幅を狭める文を置くというものです。
例えば、There are some advantages of doing X.「Xをするメリットが幾つかある」という文。これは、範囲の広い文(=「大」)です。
その後に、For example, people can get Y by doing X.「例えば、Xをすることで、人々はYを得ることができる」といった具体例を出す。これは、狭い文(=「小」)です。
こうしたessayの基本を抑えた上で、IELTS Writing Task 2の練習をすれば、試験本番でも、essayらしいessayが書けるようになるはずです。
また、日ごろから具体例を出すトレーニングをやっておくといいでしょう。事あるごとに「例えば・・・」と考える。こうした癖をつけるのです。
これは、IELTS Writing Task 2の対策として役に立つだけでなく、将来、大学(院)に進学し、レポートを書いたり、プレゼンをしたりする時にも、役立つかもしれません。
と言うのも、レポートやプレゼンも、基本的な構成はessayと同じだからです。まず、大きなstatementを述べ、その後に、それをサポートするための具体例を挙げます。
「大→小」の論理展開に慣れることに加えて、具体例を出すこと。こういったことを意識しながら、IELTS Writing Task 2の対策を行うことをお薦めします。
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