IELTS Writing Task 2には、問題のタイプが幾つかあり、それによって論理の展開が異なります。
しかし、いずれもタイプも、自分の意見を含めるという点では共通しています。その「自分の意見」は、当然、Body(主要部)で述べます。
この時、気を付けなくてはならないことがあります。それは、「1段落1テーマ」の鉄則です。
これは、IELTS Writing Task 2に限らず、あらゆるessayにおいて共通しています。つまり、1つの段落で述べることは1個にとどめる、というものです。
このことは、私が運営する「オンライン英語教室のUB English」の「IELTS対策」においても、よく指摘する点の一つです。
生徒さんが書いた作文を添削していますと、この鉄則が守られていないケースが、しばしばあります。
つまり、1つの段落に2つ以上の異なるアイデアが含まれている、ということです。これは、IELTS Writing Task 2では評価されませんので、ぜひとも注意したいところです。
私は、IELTS Writing Task 2において、いきなり本文を書き始めるのではなく、最初に3分間の考量時間を設けることを推奨しています。
その3分間で、ある程度の考えをまとめておくのです。例えば、「AとB、どちらに同意するか?」というお題で、Aを支持するとします。
その場合、Aを支持する理由を2~3個挙げる必要があります。この2~3個の理由を、できれば3分間の考量時間で出したいところです。
「〇〇だからAを支持する」といった文をBodyの各段落の冒頭に置きます。これをTopic sentence(要旨説明文)と言います。
このTopic sentenceを3分間の考量時間で出しておく。更に、それを支える具体例まで出せると尚良しですが、難しい場合はTopic sentenceだけでもいいです。
そして、Topic sentence①(=理由①)は第2段落、Topic sentence②(=理由②)は第3段落、といった具合に予め割り振っておきます。
そして、当該段落では、そのTopic sentenceに関することに絞って書きます。それにより、論理の一貫性を保つことができます。
ところが、実際に文章を書き始めると、書いている途中に、別のアイデアがふと浮かんでくることがあります。
この時、勢いに任せて、思いついたアイデアを書いてしまうと、essayのバランスが崩れてしまう恐れがあります。
書いている途中で浮かんだアイデアが、Topic sentenceと関連したものであればいいのですが、そうでない場合は、その段落にそのアイデアを書くべきではありません。
これは、ごく基本的なことではあるのですが、意外と守られていないことが多いので、注意が必要です。
何故、そういったことが起きるのか。考え得る理由としては、「語数に対する焦り」があるのではないかと思います。
IELTS Writing Task 2は、約40分で250語以上、書くことが求められます。これは、決して楽な要件ではありません。
実際、多くの受験者が、その要件を満たせずに終わってしまいます。200語ぐらいで時間切れになってしまうのです。
ですから、多くの受験者が、「早く、そして多く書かなくては!」といった焦りを抱きながら、essayを書いています。
こうした焦りが、「とにかく書かなくては!」といった思いにさせてしまうのです。その結果、「思いついたことをすぐに書く」という行動に走らせてしまうのです。
時間に余裕があり、冷静に考えることができれば、「このアイデアをここで書くのはおかしいよな」と、適切な判断を下すことができます。
よって、「1段落1テーマ」の鉄則が守られるはずですが、焦っていると、それができなくなってしまうのです。
「1段落1テーマ」の鉄則。頭ではわかっていても、実際に書くとなると、その鉄則が守られない。
これを克服するには、やはり「経験」が必要です。たくさん書いて、たくさん失敗して、体で覚えていく。それしかないように思います。
そこで、「オンライン英語教室のUB English」の「IELTS対策」では、IELTS Writing Task 2の類題を数多くご用意し、できるだけたくさん書いて頂くようにしています。
もちろん、「書きっぱなし」ではなく、きちんと添削し、内容面でのフィードバックや、書き方の指導なども行っております。
ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せください。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。
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