英語教師の悩み相談2(Q:授業準備に時間がかかります。効率の良い授業準備の仕方を教えて下さい)


 周到な準備をして授業に臨む。たいへん結構なことではありますが、物事には「ちょうどいいさじ加減」というものがあります。授業準備にかける時間を長くすればするほど、授業の中身が濃くなるかと言うと、必ずしもそうとは言えません。

 「あれもやろう」、「これもやろう」と欲張り過ぎて、メイン教材以外に、プリントを複数枚用意したり、動画を見せようとしたりする先生がいます。生徒を飽きさせないという意味では有効ですが、焦点がぼやけてしまう恐れがあります。

 中には、メイン教材をほとんど使わず、自分が用意したプリント等のサブ教材ばかりをやる先生もいます。確かに、自製のプリントが使いやすいのは事実です。でも、そればかりをやって、メイン教材を使わないなら、生徒は「買う必要なかったじゃん!」と思うでしょう。

 メイン教材以外に、あれこれと用意するようになると、いつしかそれが癖になってしまって、教科書だけでの授業ができなくなってしまいます。これは、英語教師としては、あまり好ましい傾向とは言えません。

 やはり、授業の基本は、メイン教材を使って授業を進めることです。一番の理想は、メイン教材だけで授業を行うことでしょう。何故なら、一つの項目にフォーカスした授業を展開できるからです。

 あれこれと小道具を出して、目先を変える授業を展開するよりも、一つのことを深く掘り下げる。その方が、生徒の理解度は深まるはずです。メイン教材のその日のテーマをじっくり教え、生徒にしっかり学ばせる。これこそが教師が果たすべき職責と言えましょう。

 あれこれと色んなものを用意して、それらを生徒に与える。一見すると、この方が、教育熱心な先生に見えます。しかし、授業の中身や生徒の習熟度といった教育的な視点に立てば、実は中身の薄い授業になってしまっていることが、往々にして起こり得るのです。

 ですので、真に生徒想いの授業を展開するならば、授業の見栄えを良くすることよりも、授業の中身を濃くすることを考えた方がいい。その一つの方法が、メイン教材だけを使った授業展開です。この具体的な方法は、「Teacher training(英語教員養成)コース」で指導しております。

 「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher training(英語教員養成)コース」では、授業計画や準備方法などを見直し、より中身の濃い授業を展開するためのお手伝いをさせて頂いております。

 ご興味ある英語教員の先生方および英語教員志望の方々、お気軽にお問合せ下さい。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。

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