IELTS Writing Task 1の書き方③(「プロセス問題」のポイント)


 IELTS Writing Task 1の問題は、①データ問題(棒グラフなど)、②地図問題(2つの地図の比較等)、③プロセス問題(商品の製造工程等)の3つに大別できます。

 この3つのうち、今日は「③プロセス問題」の書き方のポイントについて、解説したいと思います。

 「プロセス問題」の書き方のポイントは、以下の3つです。

①順序立てて説明する(FirstやThenなどを用いる)

②時制を統一させる(基本「現在単純形」を用いる)

③主語に注意が必要(態は「受動態」を基本とする)

 そもそも「プロセス問題」とは、どういったものか。問題の種類は多岐に渡ります。先に挙げた「商品の製造工程」は、そのうちの一つです。

 この他、「浄水場における水の浄化システム」であったり、「ペットボトルのリサイクル方法」であったりもします。

 いずれにせよ、工程の絵図を見ながら、「まずAをやって、その次にBをやって」と、流れを説明することが求められます。

 要するに、「順序立てた説明」が必要だということです。ですので、相応の語句を用いる必要があります。

 例えば、「まずAをやって」という部分であれば、「まず」、「第一に」という意味の副詞「First」を用いることが有効です。

 この他、「First」と同義の「First of all」や「Firstly」、更には「The first step of making N is to V.」(Nを作る第一の工程はVすることだ)といった語句も使えます。

 更に「続き」を述べる際には、「それから」(Then)や「次に」(Next)、「その後」(After that)、「第二に」(Second)といった語句を文頭に置きます。

 こういった語句をうまく絡めながら、「順序立てた説明」をしていきます。また、その際、時制を統一する必要があります。

 プロセスの説明は通常、決まった工程を説明することになりますので、時制は基本、「現在単純形」です。

 「現在単純形」は、こうした決まった工程を説明したり、普段の習慣や事実を述べたりする際に用いる時制です。

 ですので、「プロセス問題」で、現在形、過去形、未来形が混在することは、ほぼあり得ません。

 IELTS Writing Task 1の「プロセス問題」において、もう一つ、文法上、留意すべき点があります。それは、「態」です。

 「態」とは、「能動態」や「受動態」のことです。このうち、工程を説明する際、多く用いられるのは「受動態」の方です。

 例えば、問題が「りんごジュースの製造工程」を説明するものだとします。そこで、第一の工程が「原料りんごの洗浄」だとします。

 具体的には、「ふじや紅玉など5種類のりんごを井戸水と水道水で3回洗浄する」というのが、第一ステップだとします。

 この時、何を主語にするべきか。多くのIELTS受験者が迷うところだと思いますが、ここでは「誰がするか」が重要な情報ではありません。

 ですので、「I」や「We」といった一人称を主語にする代わりに、「Apples」を主語にした方がいいでしょう。

 先の文を英訳すると、「First, five kinds of apples including Fuji and Jonathan are washed with well water and tap water.」となります。

 この英文は、冒頭で挙げた3つのポイントを全てカバーしています。まず、「①順序立てて説明する」という点では、文頭に「First」(第一に)という語句を用いています。

 また、「②時制を統一させる」という点においても、時制は「現在単純形」を用いています。

 更に、「③主語に注意が必要」という点では、「Apples」を主語に置き、「are washed」と「受動態」を用いています。

 このように、IELTS Writing Task 1の「プロセス問題」では、先に挙げた3つのポイントを抑えた上で書くことが重要です。

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