almostとnearlyの違い


 almostとnearly。ともに「ほとんど、ほぼ、約」という意味を持つ副詞で、類語です。例えば、次のような文で用います。

Almost 70% of the citizens are opposed to the plan.

Nearly 70% of the citizens are opposed to the plan.

 この2つの文の意味は、いずれも「市民の約7割が、その計画に反対している」です。ただ、ニュアンスとしては、almostの方がnearlyよりも70%に近い印象です。

 こうした微妙なニュアンスの違いはあるにせよ、上の2つの文は、いずれも文法的には可です。一方、使い方が異なる面もあります。以下に例題を挙げます。

A: Were there any customers at the shop? B: (     ) no one was there.

(A) Almost (B) Nearly

 この会話文の意味は、A:「そのお店にはお客がいましたか?」、B:「ほとんど誰もいませんでした」です。

 ここでは、(     )に入る語がno one「誰も~ない」という否定語を修飾します。さぁ、どっちが入るか?

 この2つのうち、否定語を修飾できるのはalmostの方で、nearlyは不可です。この点は、類語であっても、almostとnearlyで異なります。

 このように、類語であっても使い方が異なるケースは、英語ではよくあります。よって、正しい英文を書けるようになるには、類語の正しい使い分けを学ぶ必要があります。

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