英語教員に必要な思考とは?


 英語のteachingにおいて「実践から得た経験」は、英語講師にとっては、何よりも貴重な財産です。しかし、経験に頼り過ぎると、ともすれば授業が硬直化する恐れもあります。実際、数十年間ずっと同じ教え方をしているベテランの英語教員もいます。

 古いものが「悪」で、新しいものが「善」という訳では必ずしもありません。いつの時代であっても、有効な指導方法というのは、現に存在します。例えば、訳読。これを「旧態依然とした指導」と批判する学者もいますが、多くの研究でその有効性が実証されています。

 そうしたエビデンスを基に、昔ながらのメソッドを用いているというのであれば、問題ないのですが、十分な反芻や検証の機会を持たずに、単に「今までこのやり方で来たから」というだけで、同じやり方に固執するのでは、進歩がありません。

 teachingのクオリティを維持するには、単に年数を積み重ねるだけではなく、時代と共に進化していかねばなりません。そのためには、常にcritical thinking(批判的思考)を持って、授業に臨まねばなりません。

 「この教え方は本当に正しいのか」、「この練習は生徒の英語力向上につながっているのか」といったcriticalな視点を持つこと。こうした視点を持っていれば、自ずと自らの授業について、反芻や検証をしようとするはずです。

 このように言うと、多くの先生方から「いや、それはわかるんですけど、なにぶん時間がないもので」といった声を頂戴します。自身のteaching skillを磨きたい。その気持ちはあるものの、授業以外にも業務がたくさんあって、なかなかその時間が取れない、と仰る。

 実際、中学や高校の先生の場合、授業の他にも、生徒指導やクラブ活動、保護者対応に報告書の作成等々、やることが山ほどあります。よって、授業準備に十分な時間を割くことができない。こういった悩みをお持ちの先生が実に多くいらっしゃいます。

 確かに、そういった状況で、自らのteachingを検証するために、論文や文献を読めというのは酷な話です。そのために睡眠不足になり、体調を崩しては、元も子もありません。

 その代わり、週に1回50分、「オンライン英語教室のUB English」が提供する「Teacher trainingコース」を受講して、第三者にその是非を判断してもらうというのはどうでしょうか?これなら、自力で分厚い論文を読んだり、情報を探したりといった時間を節約できます。ご興味お持ちでしたら、一度お気軽にお問合せ下さい。