英語教師の英語勉強法④(教えることを意識した学びを)


 英語教師が、自身の英語力を磨くために英語の勉強に取り組む際、英語学習者としての経験値を高めるために、いろいろやってみるべきだと昨日のブログで述べました。

 その際、意識すべきことがあります。それは、「教えることを意識した学び」に取り組むことです。

 例えば、英会話のテキストを新たに購入し、自分(=英語教師)のための勉強をするとします。その際、聞き取りや発音、会話表現などを学ぶかと思います。

 この時、それらを学んで終わりにするのではなく、「授業で使えそうなネタはないかな」といった意識を持って取り組むと、テキストの見え方が違ってくるはずです。

 例えば、その英会話のテキストに載っている会話の登場人物の一人がイギリス人で、その人が発したある単語の発音が、アメリカ英語のそれとは大きく異なっていたとします。

 普段、授業で使っているテキストが、アメリカ英語中心であるとすれば、生徒はイギリス英語の発音との違いを知らない可能性があります。

 そこで、授業でその単語が出てきた時に、アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いに触れる。そうすると、先生自身の学びが、生徒の学びにもつながる訳です。

 私自身、常に授業で教えることを意識しながら、英語に接しています。例えば、英和辞典を引く時、動詞や名詞、形容詞であれば、必ず前置詞との相性をチェックします。

 あるいは、ニュースを見ている時に、外国の要人が英語で演説しているシーンが流れると、使う単語や発音、話し方などに意識を払います。

 実際、授業で「この前、バイデンさんがこんな話し方をしていた」といったことを話したことがあります。

 このように、英語教師の英語勉強法の要諦は、「生徒のためになること」だと言えます。このことを、私を含め英語教師(および英語教員志望者)は肝に銘じておきたいものです。

 今週のブログでは、「英語教師の英語勉強法」というタイトルで計4回、記事を書かせて頂きましたが、より詳しく書いたもの(『英語教師の為の英語勉強法』)を明日[2022年2月5日(土)]、Amazon Kindleにて発売致します。よろしければお読みください。

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