ＴＯＥＩＣ９００点を狙うにあたり、語彙力強化は必須です。では、具体的にどれ位の語彙力が必要なのか。
ＴＯＥＩＣに出てくる単語は、基本的には「日常語」がメインです。「日常語」とは、中学、高校で習うような英単語で、英検で言うと２級レベルです。
逆に言うと、英字新聞の難しい記事や論文などに出てくる、普段めったに目にしないような「難語」は、ほとんど登場しません。
ですので、ＴＯＥＩＣ９００点を狙う上で、難語の知識を増やす必要はありません。例えば、英検１級用の単語集に載っているような単語を覚える必要はない、と言えます。
その代わり、「日常語」の習熟度を高める必要があります。単に意味を知っているというだけでなく、正しい用法の知識も必要です。
例えば、動詞であれば、自動詞・他動詞の区別だとか、他動詞の場合、その後に来る目的語との相性だとか。
また、第一義（辞書を引くと、最初に載っている意味）だけでなく、第二義、第三義の知識を有している、といったこともＴＯＥＩＣ９００点を狙うには、時に必要となります。
例えば、functionという単語。これ、「機能」という意味で覚えている人が多いかと思います。
では、a private functionとは、どういう意味か。これ、「私的な機能」ではありません。ここでのfunctionは「集まり」のことです。
つまり、a private functionとは、誕生日会などの「私的な集まり」のことで、partyやgatheringに近い意味です。これ、実際、ＴＯＥＩＣでは、しばしば登場するフレーズです。
ですので、既に意味を知っている単語であっても、こまめに辞書を引き、第二義や第三義にまで目を配る。或いは、例文を見て、語法を学ぶ。
こういった地道な作業を繰り返すことで、語彙力の芯が太くなります。これこそが、ＴＯＥＩＣ９００点を獲るのに必要な語彙力と言えます。
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