能動態より受動態の方が好まれる場面


 受動態の基本形は「be動詞+動詞の過去分詞形」。このように、中学校では習ったと思います。

 「うん、この形は知ってるよ。でも、どういう場面で使うのかまでは、よく理解していない」という方もおられるかと思います。

 そこで今日は、能動態よりも受動態の方が好まれる場面について、お話しをしたいと思います。

 以下に例文を挙げます。

This towel is made in Japan.「このタオルは日本製です」。

 この文の主語はThis towelで、動詞はis madeです。動詞が「be動詞+動詞の過去分詞形」になっているので、受動態です。

 訳は「このタオルは日本製です」となっていますが、文法を意識して訳すと「このタオルは日本で作られている」となります。

 主語のタオルは「作られる側」なので受け身。よって、受動態を使っています。

 この文は、能動態よりも受動態の方が好まれる文の典型例とも言えます。なぜなら、この文の主役はタオルであって、作り手(=タオルの製造業者)ではないからです。

 もう一つ、例文を挙げます。

The flight was canceled due to heavy snow.「その便は大雪のため欠航になった」。

 この文もやはり、動詞がwas canceledと、受動態になっています。なぜなら、主語のThe flight「(飛行機の)便」は「キャンセルされる側」だからです。

 ここでも、主役はthe flight「便」であって、欠航を決めた側(恐らく航空会社)ではないからです。

 このように、動作主(=動作をする側)がさして重要ではなく、「される(された)側」が主役である場合、能動態よりも受動態が好まれます。

 英文法を学ぶ際、「受動態=be動詞+動詞の過去分詞形」などと、型を機械的に覚えるだけではなく、どういった場面で使われるのかを併せて覚えた方が、より実用的です。

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