学生以来、久々に英語に取り組むという大人の英語学習者の方の中には、リスニングを苦手とする方が少なくありません。
特に、今の40代以上の方に多く見られます。なぜなら、彼らが学生の頃、英語の授業でリスニングが扱われることは、ほとんどなかったからです。
よって、それに該当する方は、リスニングの練習をしっかりと行う必要があります。英検は英語4技能の能力を測る試験なので、どの級にも必ずリスニング問題が含まれます。
また、リスニングの割合は、決して小さくありません。例えば、英検2級では、語彙問題と読解問題が、それぞれ20問と18問であるのに対し、リスニングは30問もあります。
リスニングが苦手な方の中には、「筆記試験(語彙、読解、作文)を必死に頑張って、リスニングは捨てる!」と言う方がおられます。
しかし、英検は偏差値制で、一部分が極端に悪いと合格できない仕組みになっています。よって、4技能(+語彙・文法)を満遍なくカバーする必要があります。
では、何をすればいいのか。まずは、受ける級の過去問を解いてみましょう。その際、難易度に加えて、出題方法も把握するようにしましょう。
英検のリスニング問題の特徴は、問題用紙に選択肢しか書かれておらず、問題文が書かれていないという点です(*準1級のPart3など一部を除いて)。
よって、選択肢を先に目を通しておくことが極めて重要です。選択肢を先読みし、4つの選択肢の意味を正確に把握しておくのです。
選択肢を先に読んでおくことのメリットは2つあります。
一つは、どんな話題が聞かれるかを事前にある程度、予測できるという点です。これにより、何の手掛かりもない中、いきなり会話文や説明文を聞くよりも、断然、中身が頭に入りやすくなります。
もう一つは、正解の選択肢を瞬時に選びやすくなるという点です。英検のリスニング問題では、必ず会話文(又は説明文)の途中に、キーセンテンス(答えの核心部分)が流れます。
そのキーセンテンスと内容が同じで、別の語句で言い換えている選択肢が正解になります。その「言い換え」に瞬時に気付くことが、正解できるかどうかの鍵を握ります。
事前に選択肢を読み、4つの選択肢の意味を正確に把握できていれば、「言い換え」に瞬時に反応できます。よって、正解できる確率が高くなります。
選択肢を先読みし、キーセンテンスを待ち伏せしながら本文を聞く。そして、キーセンテンスを聞き取ったら、素早く「言い換え」に反応し、即座に正解の選択肢を選ぶ。
英検のリスニング問題で良い結果を出すには、この一連の流れを身に着けることが重要です。
これには、相応のトレーニングが必要です。「オンライン英語教室のUB English」の「大人の英検対策」では、そのためのトレーニングを「完全マンツーマン」で行います。
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