英語教師Q&A⑦(ネイティブレベルじゃないと英会話を教えられない?)


 今週、当ブログでは、現役英語教師の先生方、および英語教師になりたいという方からお寄せ頂いたご質問への回答を載せております。

Q: 夫の仕事の関係で、海外に5年ほど住んでいたことがあります。英語でのコミュニケーションは、特に不自由することなくできます。ただ、発音も含め、ネイティブレベルではありません。英会話を教えたいなと思うのですが、やはりネイティブレベルじゃないと教えられないでしょうか?また、やるとすれば、どんな授業をすればいいでしょうか?

A: まず、英語(英会話)教師を目指す上で、海外在住歴があり、実践レベルでの英会話ができるというのは、一つの大きなアドバンテージになり得ます。

 さて、お尋ねの件ですが、「ネイティブレベルじゃないと英語(英会話)を教えられない」ということはありません。

 実際、私も含めて日本人英語(英会話)教師の多くが、ネイティブレベルではないと思います。それでも、英語教師としての職が務まっています。

 もちろん、英語教師として、英語力は高いに越したことはありません。ですので、英語教師は常に、自らの英語力に磨きをかける努力を怠るべきではありません。

 とはいえ、必ずしも英語力がネイティブレベルでないとダメという訳ではありません。それは、ノンネイティブスピーカーとしては、ほぼ不可能だと思います。

 むしろ、「ノンネイティブスピーカーとして、十分に高度な英語力を有していて、且つ高い言語運用能力がある」というレベルを目指すのが、現実的ではないでしょうか。

 あとは、英語の指導技術です。英語(英会話)を教えるとなると、「英語ができる」というだけでは不十分で、相応のteaching skillを備えておく必要があります。

 ですので、今、先生にとって必要なのは、恐らくteaching skillを磨くことではないかと思います。英語力をネイティブレベルにまで引き上げることよりも。

 次に、もう一つのご質問について。どんな授業をするか。これは、対象やレベルなどによって異なりますので、一概に「こうすべき!」とは申し上げにくいですね。

 また、個人でやるのか、英会話スクールに勤めるのかによっても違ってきます。英会話スクールで教えるのであれば、スクールの意向に沿う必要があります。

 スクールによっては、教材やカリキュラムが予め決められていて、その通りに進めていくことが求められることもあります。

 ですので、指導未経験もしくは指導経験が浅い先生にとっては、その方がむしろ楽かもしれません。何をどう教えるかを一から自分で考えなくてもいいからです。

 一方、個人で英会話講師をなさるのであれば、教材やプリントなど、全て自分で用意しなくてはなりません。

 自由度が高く、教師の意向を授業に反映させやすいので、その方がいいと言う先生もおられます。私も、そのうちの一人です。準備は大変ですが、やりがいがあります。

 実際、私が運営する「オンライン英語教室のUB English」では「英語教師養成コース(Teacher training)」以外に、一般の生徒向けのクラスも多数開講しております。

 レッスンは「完全マンツーマン」なので、生徒さん個々のニーズに合わせてカリキュラムを組み、授業を進めています。

 英検合格を目指す方もいれば、TOEICのスコアアップを目指す方もいる。この他、発音のトレーニングをする方や、英文の読みこなしをする人もいます。ですので、「どんな授業をするか」は、生徒さん次第です。

 もし、英会話スクールにお勤めになるのではなく、先生個人で進めていく(且つマンツーマンで)となると、私共と同じように、「生徒に合わせた授業をする」ということに、必然的になっていくのではないかと思います。

(以上)

 如何でしたか?今回ご相談頂いた方のように、「英語(英会話)教師になりたいけど、本当になれるのか?」とか「どんな教え方をすればいいのか?」など、様々な疑問や悩みをお持ちの方、おられるかと思います。

 そんな時は「オンライン英語教室のUB English」まで、どうぞお気軽にご相談下さい。英語教師を志す方を対象とした「英語教師養成コース(Teacher training)」もございます。

 そこで、Teacher trainerに質問しながら、英語の指導技術を磨くためのトレーニングを「完全マンツーマン」でお受け頂けます。ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せ下さい。

 尚、本日(2021年3月13日[土])、Amazon Kindleにて『現役英語教師&英語教員志望者のためのQ&A』を発売します。宜しければお読み下さい。