英検3級対策⑥(「過去分詞」をおさらいしよう!)


 英検3級を受験する方は、何よりもまず、英検3級対象語彙をしっかりと覚えること。加えて、中学英文法のおさらいをすることが重要です。

 語彙(単語・熟語)については、英検3級用の単語集を活用しましょう。文法は、中学3年間で習う文法項目をざっと復習できるような教材を使うといいでしょう。

 この場で、本の宣伝をするようで恐縮ですが、拙著『大人が中学英語からやり直すための本』もございますので、中学英文法のおさらいに、どうぞご利用下さい。

 さて今週、当ブログでは、英検3級対策として、中学英語では必須の文法項目についての解説をしております。今日のテーマは「過去分詞」です。早速、例題を見てみましょう。

(例題)Today at school I learned that the language (     ) in Brazil is Portuguese.

1. speaking   2. speaks   3. spoke   4. spoken

 この文の意味は、「今日学校で、ブラジルで話されている言語がポルトガル語だということを習った」です。

 ここではまず、that以下にフォーカスします。that節の中の本動詞はisです。つまり、空所には本動詞は入らない、ということです。

 よって、2. speaks(現在単純形)や、3. spoke(過去単純形)は消えます。残りは、1. speaking(現在分詞)か、4. spoken(過去分詞)です。

 「現在分詞」や「過去分詞」は、その前後にある名詞を修飾します。ここでの被修飾語はlanguage「言語」です。

 language「言語」は、人によって話される側です。従って、空所に入る動詞には、受け身のニュアンスを持たせる必要があります。

 よって、正解は4. spokenです。

(正解)Today at school I learned that the language spoken in Brazil is Portuguese.

 the language spoken in Brazilは「ブラジルで話される言語」という意味です。つまり、過去分詞のspokenが、前の名詞languageを後ろから修飾している、ということです。

 この問題は、「現在分詞(Ving)」か、「過去分詞(Vpp)」かの、事実上2択の問題です。こういった時、どう判断すればいいのか。

 分詞から修飾を受ける名詞が、その動作を「する側」か「される側」かで判断します。「する側」なら現在分詞、「される側」なら過去分詞です。

 ここで、昨日のブログで挙げた例題の文を改めて見てみることにしましょう。

(例文)The boy running in the playground is my younger brother.

 この文で、分詞からの修飾を受ける名詞は、boy「男の子」です。boyは、運動場で「走る側」(=する側)です。だから、boyの後ろに、現在分詞のrunningが続いています。

 英検3級では、「過去分詞」の用法を問う問題がしばしば登場しますが、その際、「現在分詞」との区別が重要になることが多いです。

 ですので、現在分詞と過去分詞、それぞれが持つ役割の違いを正しく認識し、しっかりと根拠を持って、選択肢を選ぶようにしましょう。感覚に頼るのではなく、です。

 「オンライン英語教室のUB English」の「英検3級対策」では、「過去分詞」など、英検3級で問われやすい問題を多数ご用意しております。

 ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せください。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて、承っております。

 尚、明日[2021年1月23日(土)]、Amazon Kindleにて、拙著『英検3級語彙問題 完全トレーニング』をリリース致します。英検3級対策に、どうぞご活用下さい!