英検3級対策④(「条件文」をおさらいしよう!)


 英検3級は、「中学卒業レベル」ということもあり、中学英語で習う単語、熟語、文法の知識が問われます。

 ですので、英検3級を受験する方は、中学英語のおさらいをしっかりと行った上で、試験に臨みたいところです。

 中学で習う文法項目は幾つもありますが、中でも英検3級で狙われやすいものの一つに「条件文」があります。条件文とは、どういったものか。例題を見ながら、考えましょう。

(例題)If it (     ) heavily this weekend, we will not go mountain climbing.

1. snow   2. snowed   3. snows   4. will snow

 この例題の意味は、「もし今週末、大雪が降ったら、私たちは登山には行かない」です。この文を「条件文」と言い、前半の節を「条件節」と言います。

 If it (     ) heavily this weekendは「もし今週末、大雪が降ったら」という意味で「条件」を表しています。だから「条件節」と言います。

 さて、空所には何が入るか。まず、後半の節(帰結節)をご覧下さい。時制に着目すると、助動詞willがあるので、「未来形」だとわかります。

 そして、前半の節(条件節)を見ると、this weekend「今週末」とあることから、内容はやはり「未来」です。

 ただ、ここで、4. will snowに飛びつかないこと。これを選ぶと、相手(=問題作成者)の思う壺ですぞ(笑)!

 確かに、内容は「未来」です。しかし、条件節の場合は、内容が「未来」であっても、時制は「現在形」にする。そういうルールがあります。

 「あっ、そうなんだ。じゃあ、1. snowだね」と思った方、危ないですよ! これも、相手が仕掛けたワナです。

 先ほども申しましたように、条件節の中の時制は「現在形」です。「原形」ではありません。

 この文の主語はit。つまり、三人称単数です。ですので、動詞には「三人称単数現在形」(略称:三単現)の「s」を付ける必要があります。

 よって、正解は、3. snowsです。

(正解文)If it snows heavily this weekend, we will not go mountain climbing.

 これは、「条件文」の典型的な例です。条件節の時制は「現在形」、帰結節(主節)の時制は「未来形」になっています。

 文頭の接続詞が「If」なので、一瞬、「仮定法だ!」と思った方もおられるかもしれません。仮定法の一種で「仮定法過去」という文法項目があります。

 これは、高校英語の範疇なので、「中学卒業レベル」である英検3級で問われることはありませんが、「仮定法過去」では、If節の中の時制が「過去形」になります。

 このことが頭をよぎって、2. snowedをお選びになった方もおられるかもしれません。しかし、その場合、帰結節の時制も「過去形」になります。以下に例を挙げます。

(例文)If the weather were fine now, I would go out.

(意味)もし今、天気が良ければ、外出するのになぁ。

 この文の意味から判断すると、今は天気が良くないことがわかります。つまり、現在の事実とは異なる内容を述べる際に用いるのが、「仮定法過去」だということです。

 「仮定法過去」では、If節の時制が過去形(were)で、帰結節(主節)の時制も過去形(would)です。

 英検3級では、「仮定法過去」が出題されることは、まずありませんので、ご心配なく。ただ、条件文の問題が出た時、仮定法(過去)と混同しないよう、気を付けましょう。

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