IELTS Writing Task 1の書き方①(「データ問題」のポイント)


 IELTSのWritingには、図表などを説明するTask 1と、ある問いに対して自身の見解を述べるTask 2の、2つのタスクがあります。

 そして、Task 1の問題のタイプを大別すると、①データ問題(棒グラフや円グラフ等)、②地図問題(2つの地図に対比等)、③プロセス問題(製造工程等)に分けられます。

 この3つのタイプのうち、今日は「①データ問題」について、そのポイントを解説したいと思います。

 まず、Task 1では、ワード数が150words前後なので、全てを詳しく書くことはできません。よって、取捨選択が重要です。

 つまり、重要な情報と些末な情報との仕分けが重要だということです。では、重要な情報とは、どういったものか。

 やはり、「最高値」や「最低値」など、顕著な数値は「重要な情報」と言えます。例えばランキングであれば、1位は当然、触れる必要があります。

 また、「最高値」とそれ以外のものとを「比較構文」(比較級や最上級)を用いて表現することも重要です。

 では、以下に具体例を挙げながら、「説明方法」をご紹介したいと思います。以下のデータは、「Higher education in facts and figures in 2019」から取ったものです。

 PostgraduateGraduateNon-graduate
Unemployment rate (16-64 years old)2.20%2.60%5.00%
Median salary (16-64 years old)£40000£34000£24000

 これは、Postgraduate(大学院卒)、Graduate(大学卒)、Non-graduate(非大卒)の失業率(unemployment rate)と給与の中間値(median salary)を示したものです。

 まず、このデータから読み取れることは何か。総論としては、「学位が上がるに従って、失業率が下がり、給与が上がる」というものです。

 先程、「比較構文」を使って表現することを薦めましたが、例えば、次のような構文が使えます。

(例)The higher degree people obtain, the more (money) they can earn.

「取得する学位が高ければ高い程、より多くのお金を稼ぐことができる」。

 これは、「The 比較級」と呼ばれる構文です。「~すればするほど」と言いたい時に使えます。

 この他、「最高値」と「最低値」を比較する際、「compared to N」(Nと比べて)という表現も、IELTS Writing Task 1では有用です。例えば、こんな具合です。

(例)In 2018, the postgraduate unemployment rate was 2.2%, compared to 5.0% for non-graduates.

 この文の意味は、「2018年において、非大卒の5.0%と比べて、大学院卒の失業率は2.2%だった」です。

 あと、真ん中のGraduate(大卒)については、どう触れるべきか。Median salaryを見ますと、Non-graduatesとの差がちょうど£10,000です。

 ですので、これについて言及してみましょう。例えば、こんな感じです。

(例)In 2018, median salaries for graduates living in the UK were £10,000 higher than non-graduate salaries.

 この文の意味は、「2018年において、イギリスに住む大卒者の給与の中間値は、非大卒者の給与より1万ポンド高かった」です。

 ここでは、higher thanという比較級を使っています。また、具体的な年号(2018)、地名(UK)、数値(10,000)を出すことも、IELTS Writing Task 1においては、重要な要素です。

<IELTS Writing Task 1の書き方(「データ問題」)のポイント>

①「比較構文」を用いてデータの「総論」を述べる

②「最高値」や「最低値」、「差異」などに言及する

③具体的な「年号」、「地名」、「数値」などを含める

 IELTS Writing Task 1の「データ問題」で良い評価を得るには、こういったポイントを抑えた上で書くことが重要です。

 「オンライン英語教室のUB English」の「IELTS対策」では、ポイントを抑えた「IELTS Writing Task 1の書き方」を指導しております。

 ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せ下さい。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。

 尚、本日(2020年11月16日[月])、『IELTS Writing Task1で使える表現を習得するためのトレーニング本』(電子書籍)の予約注文をAmazon Kindleにて開始致しました。