TOEICによく出る「I’m afraid…」について


 TOEICのリスニングPart2、3およびリーディングPart7でよく出る「I’m afraid…」という表現。

 これ、学校英語では、「~を恐れる」という意味で習ったかと思います。特に、「be afraid of~」(~を恐れる)という形で覚えた方が多いのではないでしょうか。

 確かに、afraidは「~を恐れて」、「~が怖い」といった意味を持つ形容詞です。しかし、殊、TOEICにおいては、ちょっと違う意味で使われています。

 例えば、こんな感じです。

ここでは、TOEICのリスニングPart2の会話を例にとります。

A: May I talk with Mr. Tanaka, please?

B: I’m afraid he is out at the moment.

 この会話文の意味は、A:「田中さんと話せますか?」、B:「あいにく彼は今、外出しております」です。

 そう、この「I’m afraid」は「怖い」とか「恐れる」という意味ではなく、「あいにく」という意味なんです。

 つまり、I’m sorryに近い意味だと言えます。実際、先のBの文を「I’m sorry, but he is out at the moment.」と言っても差し支えありません。意味は同じです。

 「I’m afraid (that) S V.」(あいにくSがVします)=「I’m sorry, but S V.」(申し訳ありませんが、SがVします)。

 この図式が成立します。そう考えると、I’m afraidは、何かネガティブな情報を相手に伝えなくてはならない時に用いる表現だと言えます。

 では、他の例を見てみましょう。

今度は、TOEICのリスニングPart3の例を挙げます。

A: Excuse me, but can I use this coupon?

B: I’m afraid it’s no longer valid.

 この会話文の意味は、A:「すみません、このクーポンは使えますか?」、B:「あいにく、もう有効期限が切れています」です。

 ここでもやはり、I’m afraidの後には、「no longer valid」(もはや有効ではない)というネガティブな情報が続いていますね。

 そして、このBのセンテンスが、TOEICのリスニングPart3では「正答の手がかり」となり得ます。例えば、こんな具合です。

Q: What does the man say about the coupon?

A: It has expired.

 この質問の意味は、「男性は、クーポンについて何と言っていますか?」です。そして、答えは「有効期限が切れている」です。

 expireとは「(有効期限が)切れる」という意味の自動詞です。先の会話でBが発した「it’s no longer valid」を「It has expired.」と言い換えています。

 expire「(有効期限が)切れる」も、やはりネガティブな意味を持つ動詞です。よって、I’m afraid以下の内容と合致しやすいと言えます。

 「I’m afraid…」が、ネガティブな情報を伝える時のサインだということを頭に入れておけば、TOEICでは、それをヒントに「正答の手がかり」が得やすくなります。

 如何でしたか? TOEICによく出る「I’m afraid…」について、ご理解頂けましたでしょうか?

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