３０歳前後の、いわゆるアラサーの方々が、英語をやり直す場合、何をどう始めるべきなのか。本項では、この点を議論したいと思います。
基本を忘れてしまっているので、中学英語からやり直したい。そう考える方が少なくありません。この時、２つの方法があります。
１つは、文法項目を一つ一つ丁寧に復習していくやり方。もう１つは、中学３年分の文法項目をランダムに復習する方法です。
この２つのうち、果たしてどちらが良いのか。これは、学習者の習熟度合いによります。というより、「忘れ度合い」による、と言った方が正しいかもしれません。
すっかり基礎が抜け落ちてしまっていて、簡単な英文を見ても、ほとんど意味が取れないという場合は、前者（一つ一つ復習）が良いでしょう。
一方、簡単な英文なら意味は取れるし、文法項目（例：不定詞、動名詞、関係代名詞等々）も、言われると思い出す、といった方なら後者（ランダムに復習）が良いと思います。
中学英語からやり直す際、効率良く学習を進めるには、ご自身の状況にあった学習方法を選択することは極めて重要です。
基礎が抜け落ちてしまっている人が「ランダムに復習」を選ぶ。或いは、その逆で、ある程度基礎が身に着いている人が「一つ一つ復習」を選ぶ。
こうなると、効率の悪い学習になってしまいます。もし、判断に迷われるなら、私共のような「英語教育のプロ」に一度ご相談下さい。
さて、それぞれの学習法の違いを確認しておきましょう。「一つ一つ復習」というのは、中学英語で扱われる文法項目を個別に学んでいくというスタイルです。
例えば、今日は「be動詞」、明日は「時制」、その次は「態（能動態・受動態）」・・・といった具合に、ターゲットとする文法項目を明示的に学んでいく、というものです。
一方、「ランダムに復習」というのは、先にも述べたように、中学３年分で扱われる文法項目を、実践練習を通じて、その都度学んでいく、というものです。
ここで、具体例を挙げます。ここでのターゲットは「時制」です。「行く」という意味の動詞「go」を採り上げます。
「～へ行った」という場合は、goの過去形のwentを用います。また、「～へ行くつもりだ」という場合は、未来の助動詞willを伴って、will goとなります。
では、次の文を英語にしてみましょう。
「私は普段、自転車で学校へ行きます」
まず、「普段」を英語ではusuallyと言います。このusuallyは「習慣」を表す副詞で、これを用いる場合、通常、時制は現在形（現在単純形）になります。
「学校へ行く」は「go to school」、「自転車で」は「by bicycle」です。これらを使って一つの文にすると、「I usually go to school by bicycle.」となります。
では、以下の文はどうか。
「私は先週、京都へ行った」
「先週」を英語では「last week」と言います。「先週」ですから、時制は「過去形」です。よって、「I went to Kyoto last week.」となります。
このように、「時制」というターゲットを明示した上で、「時制」に関連する問題を解きこなしていく。それにより、「時制」というターゲットをマスターしようというものです。
一方、「ランダムに復習」という場合は、敢えて「これは時制の問題ですよ」といった事前の告知はせず、いきなり「私は先週、京都へ行った」を英文にする、というものです。
そして、次の問題では、また別の文法項目が来ます。例えば、I went to Kyoto last week.の後に、「そこで何をしたの？」という英文を作る。
これにより、A: I went to Kyoto last week. B: What did you do there? という会話が成立します。
敢えて問題にするとすれば、Ｂの文頭を空所にして、疑問詞（＊ここでは「What」）を入れさせるという問題を作るでしょう。
つまり、Ａの文法項目は「時制」で、Ｂの文法項目は「疑問詞」、ということになります。一つの会話の中に、ターゲットが異なる文法項目が含まれます。
つまり、それだけ「ランダムに復習」の方が、実践的だと言えます。こうした実践問題を数多くこなすことで、かつて中学で習った文法項目を思い出す、というやり方です。
もちろん個人差はありますが、概してアラサーの方々は、学生を終えてから、まだ日が浅いので、中学時分に習ったことを思い出すのも早いと思います。
ですので、アラサーの方で、「中学英語からやり直したい！」という方には、通常、私共（オンライン英語教室のUB English）では、「ランダムに復習」を採用しています。
中学３年分の文法項目をランダムに網羅した問題をご提供し、必要に応じて、日本語での解説を交えながら、レッスンを進めて参ります。
ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せ下さい。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。
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