40過ぎの大人が効率よく中学英語を復習するには


 年齢が40過ぎの方で、大学卒業以来、約20年間、英語から遠ざかっている。こういった方が、久しぶりに英語をやろうという時、「何をどうすればいいのか」で迷ってしまうかもしれません。

 例えば、教材を買って、独学するにしても、どの教材が良いのかがわからず、そこから前に進めない、ということにもなり得ます。かと言って、いきなりネイティブの先生と英語だけで会話をするのは負担が大き過ぎる。「さて、どうしたものか」と悩んでいる。

 そんな方にお薦めしたいのは、とりあえず一通り中学英語の復習をすることです。中学3年間で習う文法項目をざっと復習するのです。その際、実践的な練習を通じて復習することを薦めます。

 そのための教材として作成したのが、『大人が中学英語をやり直すための本』(電子書籍)です。現在、Amazon Kindleにて、予約注文を受け付けています。正式リリースは、2020年10月17日(土)です。

 同書は、「オンライン英語教室のUB English」の「中学英語からのやり直し」という授業で、実際に使用している当校オリジナル教材の一部を電子書籍用にアレンジし、作成したものです。以下に例題(同書に収録されている問題に近いもの)を挙げます。

A: This copier (     ).

B: OK. Then, I will go to the convenience store across the street to make a photocopy.

(A) broke   (B) has broken   (C) is broken   (D) was broken

 選択肢を見ますと、break「~を壊す」の活用変化したものが並んでいます。brokeは「過去形」、brokenは「過去分詞形」です。breakは、break-broke-brokenと活用する不規則変化動詞です。

 主語のcopierは「コピー機」という意味の名詞です。copierは何かによって壊される側なので、「受け身」にする必要があります。「受け身」(=受動態)の基本形は、「be動詞」+「一般動詞の過去分詞形」です。

 よって、(A) brokeと(B) has brokenは、共に「能動態」なので不可です。(C) is brokenと(D) was brokenは、共に「受動態」ですが、時制が違います。(C)は現在形、(D)は過去形です。

 このうち、どちらが正解かは、Bの文を見るとわかります。Bの文の意味は、「わかった。じゃあ、コピーを取りに、向かいのコンビニへ行ってくるよ」です。つまり、このコピー機は、今も故障中であることがわかります。よって、(C) is brokenが正解です。

 (D) was brokenは「故障していた」という意味で、今はもう直っているように聞こえます。それなら、わざわざコピーを取りに、向かいのコンビニへ行く必要ないですよね。よって、過去形の(D)は不可です。

 「不規則変化動詞」とか、「過去分詞形」とか、「受動態」とか。「おぅ、懐かしいなぁ」と思われた方もおられるかと思います。こういった文法用語も、中学英語の復習をしていると、当然出てきます。

 でも、初めて聞く言葉ではないので、実践を通じて復習するうちに、段々と思い出すはずです。「これ、昔、習ったよな」と。実際、「中学英語のやり直し」を受講している生徒さんからも「それ、学生の頃、習ったように思います」といった声がよく聞かれます。

 英語を久々に取り組む大人が、中学英語を復習する際、「過去分詞形とは?」とか、「受動態とは?」などと、文法項目別に一つ一つ復習していく、という方法を採る人もいます。このやり方、決して悪い訳ではありません。

 ただ、「学習効率」という観点で言うと、必ずしも良いとは言えません。すごく時間のかかる方法だと思います。もちろん、一つ一つ、じっくりと時間をかけて学び直すことも、決して無駄ではありません。

 とはいえ、40過ぎの大人の方が英語を学ぶとなると、仕事や子育てなどをしながら学ぶことになり、英語にたっぷりと時間を割ける訳ではありません。ですので、やはり効率を無視することはできないのではないでしょうか。

 だからこそ、実践を通じて学んでいく。そして、わからない時は、その都度、立ち止まって、しっかりと復習する。こういった学習方法を、中学英語の復習をする大人(とりわけ40過ぎ)の方には、薦めています。

 「オンライン英語教室のUB English」の「中学英語からのやり直し」では、先に挙げたような実践問題を多数ご用意し、中学英語の復習の機会をご提供いたしております。ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せ下さい。