ライティングテスト対策(5)<どうやってアイデアを出すのか?>


 あるstatementに対して、agree or disagree「賛成か、反対か」を問うエッセイタイプの問題が、英検やTOEFL(Question 2)、IELTS(Task 2)などのライティングテストでは、よく出題されます。

 このタイプの問題で、高いスコアを獲るには、語彙や文法などの英語の巧拙も重要な要素の一つではありますが、それ以上、中身が重要です。いくら、高い英語力を有していたとしても、肝心の中身が薄いと、良い点数はもらえません。中身を濃くするには、良いアイデアを出す必要があります。これ、言うのは簡単ですが、結構たいへんですよね。これには、相応のトレーニングが必要です。

 ライティングの練習というと、とかく「英文を書くこと」にフォーカスしがちですが、その前にアイデアを出すトレーニングをしなくてはなりません。例えば、新聞で、ある社会問題に関する記事を読むとします。その時、critical(批判的)な視点を持って読むと、「アイデア出し」の良いトレーニングになります。

 例えば、「グローバル化に合わせて、小学校の英語教育を更に充実させるべきだ」といった社説があるとします。「英語は大事」と思っている人は、「そうだ!」と思うでしょう。しかし、ここで敢えて、「本当にそうすべきか?」という逆の視点を考えてみるのです。

 そうすると、例えば、「我々が思考するのは母語である日本語だ。よって、思考力を鍛えるには、国語力を強化する必要がある。だから、小学校では、英語よりもむしろ国語の時間を増やすべきではないか」といったアイデアが思いつくかもしれません。

 先の問いに対して、「英語は大事」と思っている人なら、賛成の理由を問われた際、「だって、英語は大事だから」という考えしか浮かばないかもしれません。何故なら、「英語は大事」と思っている人にとって、「小学校の英語教育を更に充実させるべきだ」という意見は、当たり前すぎるからです。だから、かえって、理由が思いつきにくいのです。

 そこで、クリティカルな思考を働かせると、逆に、先に挙げた「国語の重要性」など、理由が思いつきやすいことがあります。だから、ライティングテスト対策としての「アイデア出し」のトレーニングの一環として「Critical Thinking」(批判的思考)は、おすすめです。

 「オンライン英語教室のUB English」の「英文ライティング添削」では、ライティングテストでアイデアを出すためのトレーニングを行っております。アイデアが浮かばず、ライティングテストで苦戦している方、まずはお気軽にお問合せ下さい。