ライティングテスト対策(4)<アイデアの出し方>


 英検やTOEFL(Question 2)、IELTS(Task 2)などのライティングテストでは、あるテーマに対して「賛成か、反対か」と問うものが、よく出題されます。この場合、どちらか一方を選んで、その理由を2~3、述べる必要があります。

 しかし、その理由が思いつかず、なかなか書き出せないと嘆く受験者が少なくありません。ライティングテスト対策のことで相談に来られる方の中にも、すぐにアイデアが出ないために、時間内に規定のワード数を書けずに終わってしまうという悩みを抱えている方が、大勢いらっしゃいます。

 「Yesか、Noか」、「賛成(agree)か、反対(disagree)か」は、取り敢えずすぐに選べるものの、その理由が思いつかないために、スタートを切れない。こういった課題を克服するには、どうすればいいのか。本項では、この点を論じてみたいと思います。

 「Yesか、Noか」をすぐに選べるのに、理由が思いつかないというのは、当たり前すぎて、「何故か?」について、深く考える機会がなかったからではないでしょうか。

 例えば、「子供にはできる限り早く英語を学ばせるべきか?」というお題だとします。この問いに対し、「英語は大事だ!」と思っている人なら「当然Yesだ!」と思うことでしょう。そこで、いざ「何故か?」を問われると、「だって、英語は大事だから」ということしか浮かばない。しかし、それだとエッセイは書けませんよね。

 ですので、ライティングテストで自分の意見を書けるようにするには、自分にとって「当然」と思っていることに対しても、日頃から「何故か?」を考えるトレーニングをしておくことが重要です。

 先の問いについて言うと、「何故、子供にはできる限り早く英語を学ばせるべきか?」を考える前に、そもそも「何故、英語が大事なのか?」を考える必要があります。

 例えば、「日本は人口が減少する」→「国内市場が縮小するので、海外との取引が増える」→「交渉などで英語が必要」→「就職には英語が必須になる」、だから、英語が大事だと。

 その上で、「就職に英語が必須となると、学生のうちに英語をマスターしておく必要がある」→「英語習得には時間がかかる」、だから、子供にはできる限り早く英語を学ばせるべきだと。こういった論理が成り立ちます。

 このように、自分では「当然Yes(またはNo)」と思っていることについて、日頃から「Why?(何故?)」と自問自答することで、論理的思考が養われます。ひいては、ライティングテストにおいても、それが有効に機能し、点数アップにもつながっていくのです。

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