英検１級二次試験では、２分間スピーチが課されます。この２分間スピーチ、実は英検１級一次試験の英作文の要領が使えます。
例えば、構成面。英検１級一次試験の英作文では、Introduction, Body1, Body2, Body3, Conclusionの５段落構成ですが、これは二次試験の２分間スピーチにも使えます。
また、長さも、英作文は２００～２４０語ですが、これを少しゆっくり目に読むと、だいたい２分程になります。
そして、Bodyの構成。英作文では、Topic sentenceを１文、Supporting sentence(s)を１～２文、Closing sentenceを１文の計３～４文から成ります。
これも、二次試験の２分間スピーチに使えます。以下に例を挙げます。トピックは、Agree or disagree: Humans are the main cause of global warming です。
今回の例では、このお題に同意します。その理由の一つが、「都市開発のため森林伐採を行い、二酸化炭素の量が増え、気温が上昇した」というものです。
(Body1の例)
First, deforestation, which can deteriorate global warming, has been done by humans. For the purpose of urban development, humans have cut so many trees, which absorb carbon dioxide, over the past century. Because of this the amount of carbon dioxide has significantly increased, which has resulted in global warming.
（訳文）
第一に、地球温暖化を悪化させる可能性のある森林伐採を人類が行ってきました。都市開発の目的で、人類は過去１世紀に渡り、二酸化炭素を吸収する木をとても多く切ってきました。このため、二酸化炭素の量が著しく増加し、地球温暖化を招きました。
このBodyは４９語で、ゆっくり、はっきり読むと、だいたい３０秒になります。第一文がTopic sentence、第二文がSupporting sentence、第三文がClosing sentenceです。
これ位の長さのBodyを３つ作ると、Bodyだけで９０秒（３０×３）になります。それにIntroductionとConclusion（各１５秒）を加えると、ちょうど２分になります。
このように、英検１級二次試験の２分間スピーチの対策は、英作文の練習を応用できるということです。
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