ライティングでの「Because」の正しい使い方


 生徒の書いた英文エッセイを添削していると、Becauseの誤用を指摘するケースがよくあります。Becauseは、口語でもよく用いる語句なだけに、文章で用いる時との区別が必要です。そこで本項では、「ライティングでのBecauseの正しい使い方」を解説致します。

 そもそもBecauseは接続詞であり、2つの節を結びつける役割を担っています。例えば、I went to bed early last night because I was very tired.(とても疲れていたので、昨夜は早く就床した)といった文。

 ご覧のように、①I went to bed early last night. と ②I was very tired. という2つの節をbecauseが結びつけています。或いは、節の順番を入れ替える(Because I was very tired, I went to bed early last night.)こともできます。

 いずれにせよ、Becauseを用いる場合は、2つの節が必要だということです。Because I was very tired.というのは、sentence「文」が完成していないので、ライティングにおいては「不可」となります。

 もっとも、口語ではOKです。例えば、A: Why did you go to bed early last night? B: Because I was very tired. といった具合です。このケースでは、I went to bed early last nightの部分が、話者同士で共有しているので、Bの発言では省略できます。

 もう一つ、「英文ライティング添削」の授業で取り上げることが多いのが、①「because」と②「because of」の違いです。この2つの大きな違いは「品詞」です。①は接続詞、②は前置詞です。

 接続詞は、後に節(=SV)が続きます。一方、前置詞は、後に句(名詞)が続きます。先の例のように、becauseを使った文には、2つの節が存在します。becauseは「従位接続詞」なので、文頭にも、文中にも置くことができます。

 一方、「because of」の後は、The flight was canceled because of rough weather.(荒天のため便が欠航になった)というように、節ではなく句が続いています。この2つを区別し、正しい英文を書くよう心掛けましょう。

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