英語教師の英語勉強法 ~英語教師こそ英和辞典を頻繁にひくべき理由~


 私共が運営する「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」の受講者(英語教師)に、「前回、英和辞典を引いたのはいつですか?」と尋ねることがあります。そうすると、驚くべきことに、「思い出せない」という方が、相当数おられます。

 つまり、それだけ英和辞典を使っていない、ということです。英語を教える立場にある者として、これはちょっと考え物です。英語教師は、英和辞典を頻繁に、できれば毎日、ひくべきだと、私は考えます。本項では、その理由について、論じてみたいと思います。

 まず、日本人(日本語のネイティブスピーカー)が、英語を外国語として身に着けるには、英和辞典の多用は不可欠だと考えます。何故なら、語彙を増やしていかねばならないからです。それには、英和辞典を頻繁に引く必要があります。

 そして、英語教師は、このことを生徒に伝えなくてはなりません。英和辞典を引くことが、いかに大切なことかを。生徒の英語力を伸ばしたければ、生徒に英和辞典をひく習慣を身に着けさせるべきです。

 英語教師は、それを伝える役割を担っています。そうである限り、英語教師自身も、英和辞典を頻繁に引くべきではないでしょうか。生徒には「やれ!」と言いながら、英語教師はやらない。これでは、説得力がありません。

 もっとも、非常に高い英語力をお持ちで、「自分には知らない英単語などない!」と、自負する英語教師の先生もおられるかもしれません。たとえそうであったとしても、英単語の数は膨大で、「未知語がゼロ」という訳ではないでしょう。

 或いは、「既知語」であっても、英和辞典を引く価値はあります。と言うのも、多くの英単語には、複数の語義があるからです。馴染みのある英単語を改めて英和辞典で調べると、「へぇ~、こんな意味もあるんだ」といった新たな発見を得ることも少なくありません。

 その他、類語との区別や、他の英単語との語源のつながりなど、英和辞典を引くことで、色んな発見がある。これは、英語学習の楽しさの一つでもあります。英語教師が、こうした楽しさを味わえば、それを生徒に伝えることもできます。

 如何でしたか? 「オンライン英語教室のUB English」の「現役英語教員対象講座」や「英語教員志望者対象講座」では、「英語教師の英語勉強法」の指導やアドバイスを行っております。ご興味ある英語教師の先生方、および英語教師になりたい方、まずはお気軽にお問合せ下さい。