何故、英語教師は「タイムマネジメント」が苦手なのか?


 私は、40歳の時に、それまで12年間運営してきた英語・英会話スクールを廃業して、英国大学院にTESOL留学しました。この時に感じたこと。それは、「英語教師には、タイムマネジメントが苦手な人が多い」ということです。

 コースワークや卒業論文など、提出期限に間に合わず、色々理由をつけて、期限延長を申請するクラスメート(現役英語教師)が多かったのです。確かに、英国大学院は、1年間で修士課程を修了するということもあり、諸々のスケジュールがタイトなのは事実です。

 しかし、それは事前にわかっていることであり、限られた時間内で、どうにかやり繰りする必要があります。この時、求められるのが「タイムマネジメント」です。幸い私は、留学前、常に限られた時間の中で、複数の仕事をこなす日々を送っていたことから、知らず知らずのうちにタイムマネジメントが身に着いていたのだろうと思います。

 では何故、私のTESOLのクラスメートの多くが、提出期限に間に合わなかったのか。それは、全てにおいて完璧を求めすぎていたのではないかと思います。

 授業内でプレゼンをやらせると、皆、非常に凝った資料やパワポのスライドを用意するなど、質の高いプレゼンを行っていました。しかし、同時に感じたのは、「凝り過ぎではないか」ということです。要するに、細部に時間をかけ過ぎているのです。確かに、プレゼンにせよ、論文にせよ、時間をかければ、その分、良いものに仕上がる確率は高くなるでしょう。しかし、「時間は有限」です。「時間を気にせず、納得いくまでやる」のではなく、あくまでも「限られた時間の中でベストを尽くす」のが「大人のやること」です。

 このことを、普段の業務に当てはめると、英語教室にも、一応、規定の労働時間というものがあるはずです。ですので、この間にできることをやる。極めて基本的なことではありますが、この基本を徹底することが重要なのではないでしょうか。

 「そうは言うけど、規定の労働時間を遥かに超えるような業務量があるんだよ!」とお思いの先生方もおられるかと思います。確かに、そうでしょう。だからこそ、タイムマネジメントが重要だと言うのです。例えば、授業準備にしても、「手作り」にこだわるのではなく、ワークブックなど既存のものを活用する術を考えるべきでしょう。

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