英語教師にとって重要な「タイムマネジメント」について


 日本の学校教員(特に小中)の労働時間の長さは、OECD加盟国の中でも際立っています。確かに、学校の先生は忙しい。授業だけでなく、その準備に加えて、生徒対応や保護者対応、部活動の顧問に、会議への出席、レポート作成等、やることがいっぱいあります。

 とはいえ、学校の先生が、一般の企業人と比べて、特別、業務の量が多くて、忙しいのかと言うと、必ずしもそうではないのではないかもしれません。ですので、学校教員の忙しさについては、情報を鵜呑みにはせず、クリティカルな視点が必要だと私は考えます。

 このように言うと、「でも、実際、学校教員の労働時間の長さは、データで示されているじゃないか」と反論を受けそうです。確かに、学校の先生の労働時間は長いのです。では、何故、労働時間が長いのか。ここを考える必要があります。

 冒頭でも述べたように、単純に業務内容が多いというのが、一番の原因ではありましょう。しかし、それが全てではないようにも思います。もしかすると、一般の企業人と比べて、タイムマネジメントが十分にできていない可能性もあるのではないでしょうか。

 私は、かつて首都圏で、12年間、英語・英会話スクールを経営していました。最大5店舗を一人で運営し、講師も20名近く使っていました。また、経営者兼英語講師という立場で、経営だけでなく、レッスンもこなしていました。

 自身のスクールでは、マンツーマンのレッスンを20コマ担当していました。20コマ担当するということは、20通りのレッスンを準備しなくてはならない、ということです。その上、大学や専門学校、企業に英語を教えに行ったりもしていました。

 こうした経験を通じて学んだことは、「限られた時間の中でベストを尽くす」ということです。逆に言うと「時間をオーバーしてでも、自分の納得のいくものができるまでやる」という考えを捨てる、ということです。

 授業準備一つをとっても、時間をかけようと思えば、いくらでもかけられます。何故なら授業には「完成形」がないからです。だからこそ、英語教師には、タイムマネジメントが求められるのです。

 オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」では、質を落とさずに、時間を短縮する授業準備の方法など、英語教師に必要なタイムマネジメントのトレーニングを行っております。ご興味ある英語教員の先生方、まずはお気軽にお問合せ下さい。