英語講師が果たすべく使命とは


 「生徒に好かれたい!」とか「生徒に人気の英語講師になりたい!」といった思いは、英語講師なら誰しもが持つ感情かと思います。しかし、その思いが強くなり過ぎて、「生徒受け」を狙った授業を展開すると、かえって生徒に受けなくなってしまいます。

 では、どうすればいいのか。やはり、英語講師は、英語講師としての職責をきちんと全うすることに全力を注ぐべきだろうと思います。「英語講師としての職責」とは、つまりは「生徒の英語力アップをサポートすること」です。

 「生徒の英語力をアップさせること」ではなく、「生徒の英語力アップをサポートすること」としているのには、訳があります。それは、英語力をアップさせるのは、英語講師ではなく、あくまでも生徒本人であるはずだからです。

 これは、「教育とは何か?」という話につながることでもあります。「教育」とは、「知識の啓発、技能の教授、人間性の涵養などを図り、その人のもつ能力を伸ばそうと試みること」(『デジタル大辞泉』)とあります。

 そう、この辞書の定義にもあるように、「教育」とは「能力を伸ばすこと」ではなく「能力を伸ばそうと試みること」なのです。ですから、我々英語講師の職責は、「生徒の英語力を伸ばすこと」ではなく「生徒の英語力を伸ばそうと試みること」なのです。

 そのために、我々英語講師は、「プロ」としての知識やスキルを総動員して、授業を計画、実践する必要があります。これこそが、我々英語講師の使命であり、その使命を全うすることこそが、生徒にとって最も有益なものとなるはずです。

 ですから、「生徒に受けたい!」という欲求は脇に置き、英語講師としての使命を果たすことに心血を注ぐ。それを続けていると、結果として「生徒に受ける授業」となり、また「生徒に人気の英語講師」になれるかもしれません。

 「生徒が好きそうなこと」や「生徒が喜びそうなこと」ばかりを考えて、授業がそればかりになってしまうと、「楽しいけど(英語力が)伸びない授業」になる可能性が高いです。故に、英語講師は「エンターテイナー」ではなく「教育者」で居なくてはならないのです。

 「オンライン英語教室のUB English」が開講する「Teacher trainingコース」では、英語講師の本来の使命を果たすための授業作りのお手伝いをさせて頂いております。ご興味ある英語講師の先生方、まずはお気軽にお問合せ下さい。