英語の教職課程に欠けているもの(1)


 中学や高校の英語教師になるには、教員免許の取得が必要です。教員免許は、大学の英語系の学部(英文学科など)に入り、教職課程を修了する必要があります。教職課程の中には、教育実習も含まれます。

 大学内での教職課程は、ほとんどが講義で、実技指導はありません。それ故、実際の教育現場に出て、実技を磨くのは、2~3週間の教育実習期間中に限られます。また、教育実習期間中、指導教官から技術指導が受けられるのは、ごく僅かです。

 何故なら、指導教官とて、一人の現役教師だからです。授業以外にも、報告書の作成や、会議への出席、保護者対応等々、色々と忙しくして、教育実習生に付きっ切りで指導するという訳にはいきません。

 もちろん、実習生から質問をすれば、たいていの指導教官は親切に答えてくれます。しかし、諸々の業務で忙しくしているのを見ていると、あれこれと質問をして、手を煩わせることに、実習生は気が引ける思いがします。

 先にも述べたように、大学内の教職課程の大半は「講義」です。「実技」は、教育実習のわずか2~3週間のみ。それを修了すれば、教員免許が付与されます。その後、公立学校で教える場合は、各都道府県の教員採用試験に合格する必要があります。教員採用試験に合格し、配属先が決まれば、晴れて「英語教員」になれるのです。そして、実際の教壇に立ち、生徒に英語を教える。よくよく考えると、これって、とっても恐ろしいことですよね。

 と言うのも、実技指導をほとんど受けていない状態で、教壇に立ててしまうからです。これは言うならば、実技講習をほとんど受けずに運転免許証をもらって、公道で車を走らせるようなものです。

 生徒は、そんな新人教員を見て、「この先生、大丈夫か?」と不安に思うでしょうし、教員もまた、「ちゃんと授業ができるかな?」と不安に思うことでしょう。

 そんな新人教員の不安を少しでも軽減するために、「オンライン英語教室のUB English」が開講する「Teacher trainingコース」では、これから英語に先生になろうとする方を対象とした「英語教員志望者対象講座」を開いております。同講座では、大学の教職課程で、圧倒的に不足している「実技講習」を行います。何度も「模擬授業」を重ねることで、実際の授業での振る舞い方や、教え方を学んで頂けます。ご興味ある英語教員志望の方々、まずはお気軽にお問合せ下さい。