Whatって「何?」だけじゃないの?


 私共が運営する「オンライン英語教室のUB English」では、「中学英語のやり直し」や「基本英文法」、「英文読解」などの講座を開講しております。そういった講座を担当していると、時々、疑問詞ではないwhatが登場し、質問を受けることがあります。

 whatと言うと、What is your name?「あなたのお名前は何ですか?」など、「何?」という意味の疑問詞だと認識している方がほとんどです。ですから、それ以外の場面でwhatが出てくると、「えっ、whatって「何?」だけじゃないの?」という質問が飛び出します。

 この時、私が「whatは「何?」だけじゃないんですよ」と言うと、驚く生徒がいます。そして、「じゃあ、「何?」じゃないwhatって何ですか?」と尋ねられます。本項では、「何?」じゃないwhatについて、論じて参ります。

 whatは「疑問詞」の他に、「関係詞」としての役割もあります。この時点で、じんましんが出てきましたか(笑)? では、ちょっと簡単な例を挙げますね。

 「関係詞のwhat」。例えば、A: Here is a gift for you. It’s a necktie.(はい、あなたにプレゼント。ネクタイよ。)、B: Wow. This is exactly what I wanted.(うわぁ。これ、まさに僕が欲しかったものだよ)という会話文。

 Bの発言に登場するwhatが「関係詞のwhat」です。ここでのwhatは「何?」ではなく、「もの」という意味です。what I wantedで「欲しかったもの」と訳します。

 関係詞と言うと、通常、その前に「先行詞」を置きますよね。例えば、I want a laptop which has a lot of useful functions.(私は、多くの役立つ機能を持つノートパソコンが欲しい)という文。関係詞whichの前にlaptopという先行詞(=名詞)があります。

 whichの他、who, whose, whom, that, where, whenなど、あらゆる関係詞の前に「先行詞」を置きます。しかし、whatは例外で、前に先行詞を置かない関係詞です。厳密に言うと、the thing thatをwhatに置き換えたのです。つまり、whatはthe thingという先行詞を含んだ関係詞だということです。

 如何でしたか?「オンライン英語教室のUB English」の「基本英文法」では、「「何?」じゃないwhatの使い方を教えて!」など、個別のご要望にお応えし、苦手な文法項目をピンポイントで学んでいただけます。ご興味ある方、どうぞお気軽にお問合せ下さい。指導経験豊富な日本人英語講師が、ていねいに、わかりやすくお教えします!