長くて複雑な英文を読みこなすコツ


 よく生徒から「文頭からピリオドまでがめっちゃ長い文が出てくることがあって、そうなると文の意味が取れなくなる」という悩みを聞くことがあります。そこで本項では、長い英文を読みこなす際のコツを論じてみたいと思います。

 長い英文を読む時、最も大事なのは、SVを見抜くことです。Sは主語、Vは動詞です。SVを見抜くことができれば、文の主旨をとることができます。

 英語には、大きく5つの文型がありますが、5文型全てに共通するのが、SVの存在です。どんな英文でも必ずSの次にVが来ます。例えば、I eat breakfast every day.「私は毎日、朝ごはんを食べます」という文。これは、SVOの第3文型です(S=I, V=eat、O=breakfast)。この例文では、Sの直後にVが来ているので、構造がわかりやすいですね。

 ところが、英文はこんなシンプルな構造ばかりではありません。冒頭で述べた「文頭からピリオドまでがめっちゃ長い文」も、しばしば登場します。例えば、Nowadays, a large number of laborers coming from many different parts of the world such as Southeast Asia and Africa are quite often seen at construction sites in Japan. といった文。

 こんな時は、先程も述べたように、まずSVを見抜き、文の構造を理解するようにします。それにはまず、V(本動詞)を探すことです。この文のVはどれか。頭から見ていくと、動詞らしいのはcoming、are、seenです。areとseenの間にquite oftenという副詞が入っていますが、一旦取り外します。そして、are seenは一つの動詞と見ます。

 comingとare seenの2つ。このうちのどちらがV(本動詞)かというと、後者です。このように、動詞らしい形をしたものが、1つの文の中に複数ある場合、通常は後に出てくる方がV(本動詞)です。ということは、文頭からareの直前までが主部となります。

 文頭のNowadaysは副詞なので一旦無視します。a large number of ~ Africaまでが主部。では、「主語」はどれかと言うと、laborersです。comingからAfricaまでの句が、主語を後ろから修飾している形です。文意は「昨今、東南アジアやアフリカなどの世界の多くの国々からやってきた多くの労働者たちが、日本の建設現場で、かなり頻繁に見られる」です。

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