英語が聞き取れない原因


 英語が聞き取れない。その原因は大きく5つあります。

 第一の原因は、発話速度です。ネイティブスピーカーが話す速度は、時に「機関銃英語」とも称されるほど、非常に速く、その速度に耳が対応できていない可能性があります。これには、聞く絶対量を増やす必要があります。

 第二の原因は、語彙の不足です。相手が発話した文の中に、未知語(意味を知らない語)が含まれていると、発言の意味を理解し辛くなります。これは速度の問題ではありません。仮に相手にゆっくり発話するようお願いしても、単語を知らなければ理解できません。

 英語のリスニング教材を使って練習する場合、英文を聞いた後に、スクリプト(本文)でその内容を確認します。その際、未知語が原因で聞き取れていないケースが多い場合は、リスニング対策とは別に語彙力の強化を図る必要があります。

 第三の原因は、音声認識の問題です。単語の発音を間違って認識してしまっていると、仮にその音が耳に入ったとしても、脳がその単語を認識できません。また、仮に単語単位の発音の認識が正しくても、文の中で別の単語と連結すると、音声の出力方法が変化することがあります。例えば、not at all「全く~ない」というフレーズ。この3つの単語が並んで一つの語句になると、アメリカ英語では「ナラアロオゥ」というような発音になります。

 英文を聞いた後、スクリプトに目を通します。その際、全て既知語(意味を知っている語)なのに聞き取れなかったケースが多いようなら、その箇所を何度も再生し、「音真似」をしてみましょう。聞いたまま口に出す練習をし、音声認識を高めます。

 第四の原因は、背景知識の不足です。いくらリスニング力があっても、そもそも話題に精通していないと、話の内容が頭に残りにくいものです。これは、英語に限らず、母語である日本語で聞いた場合でも同じことが言えます。

 第五の原因は、「聞く内容を絞り込めていない」という点です。特に、スピーチやレクチャーなど、比較的長めの話を聞く時、予め何を聞くべきかが明確になっていないと、漫然と聞くことになり、焦点がぼやけてしまいます。結果、聞いた内容が頭に残りません。

 このように、英語が聞き取れない原因は様々です。リスニング力を伸ばすには、聞き取れない原因を分析し、それに応じた対策が必要です。「オンライン英語教室のUB English」の「リスニング力強化」では、生徒個々の状況に合わせた対策を行います。ご興味ある方は、お気軽にお問合せ下さい。