「学校英語」を「ビジネス英語」に活かす方法(5)【不定詞編】


 「ビジネス英語」を習いたいと言う方の中には、『これまで習ってきた、いわゆる「学校英語」は、ビジネスでは全く通用せず、新たに別の英語を学び直さなくてはならない』と考えている方が少なくないようです。

 しかし、私はこれまで当ブログで、繰り返し申しておりますように、「ビジネス英語」の元となるのは「学校英語」です。ですので、「学校英語」をしっかりとマスターするよう、心がけましょう。本項では、「学校英語」で習う「不定詞」を取り上げます。

 「不定詞」とは、そもそもどういう時に使うのか。英語のルールとして、動詞の原形を二つ並べることはできません。そこで、後に来る動詞の形を変えなくてはならない。そこで、「to」という単語を、後に来る動詞の前に置きます。

 例えば、I need to return to the office.「私は事務所に戻る必要がある」という文。この文には2つの動詞(need, return)が含まれています。この2つをくっつけて使うことは、英語のルール上、不可なので、二つ目の動詞(return)の前に「to」を置いています。

 この「不定詞」を使えば、文をもっと長くすることができます。例えば、I need to return to the office to punch out.「タイムカードを押すために事務所に戻らなくてはならない」といった具合です。to punch out「タイムカードを押すために」を付け加えました。

 これは、「学校英語」では「不定詞の副詞的用法」と呼ぶのですが、要するに「~するために」といった「目的」を表すものです。この「目的」を表す不定詞の用法は、結構使い勝手がよく、「ビジネス英語」でもよく用いますので、覚えておくといいでしょう。

 他にも、こんな使い方ができます。会話文の例を挙げます。A: Why do you need to return to the office? B: To punch out. というもの。Aが「何故、事務所に戻る必要があるの?」と尋ねたのに対し、Bが「タイムカードを押すために」と答えています。

 Bの発言では、I need to return to the officeが省略され、To punch out.だけを述べています。これは、前半部分が既に相手の質問に含まれていて、話者同士の共通認識があるからです。

 このように、「学校英語」をきちんと理解すれば、「ビジネス英語」でも使いこなせるようになります。ビジネスで英語を使うために「学校英語」をきちんと習いたい方、「オンライン英語教室のUB English」まで、お気軽にお問合せ下さい。英語初心者でも対応可能な「ビジネス英語コース」を開講しています。