不定詞と動名詞の違い


 本動詞の後に動詞を続ける際、動詞の原形を置くことはできません。そこで、「to + V」(不定詞)か、「Ving」(動名詞)のどちらかにしなくてはなりません。

 不定詞を使うか、動名詞を使うかは、本動詞によって決まります。例えば、want「~を欲する」なら不定詞、finish「~を終える」なら動名詞が、それぞれ後に続きます。

 これらは、それぞれの動詞の特徴を個別に覚えるしかありません。wantの他、hope「~を希望する」やrefuse「~を拒む」は不定詞を、finishの他、enjoy「~を楽しむ」やavoid「~を避ける」は動名詞を、それぞれ目的語に取る動詞です。

 これらは、理屈抜きに丸暗記した方がいい。このように言うと、「なかなか丸暗記ができない」と嘆く生徒さんが少なくありません。そういった方には、不定詞、動名詞それぞれが持つ概念をお教えしています。

 不定詞には「これからすること」、動名詞には「すでにしていること」といった基本的な概念があります。以下に例文を挙げます。

①He stopped to smoke.

②He stopped smoking.

 stopは、不定詞、動名詞のどちらも目的語に取れる動詞です。但し、それぞれで意味が異なります。

 ①は「彼はたばこを吸うために立ち止まった」、②は「彼はたばこを吸うのをやめた」です。①のto smokeは「これからたばこを吸う状態」であるのに対し、②は「すでにたばこを吸っている状態」です。

 では、先に挙げたwantとfinishはどうか。以下に例文を挙げます。

①I want to eat lunch.「私は昼ご飯を食べたい」。

②I finished eating lunch.「私は昼ご飯を食べ終えた」。

①のto eatは「これから食べる状態」であるのに対し、②のeatingは「すでに食べている状態」です。

 こうした不定詞、動名詞それぞれが持つ概念を理解すれば、比較的覚えやすいはずです。

 「オンライン英語教室のUB English」の「基本英文法」では、不定詞と動名詞の違いなど、英文法全般を「指導経験豊富な日本人英語講師」が「完全マンツーマン」で、わかりやすく、ていねいに指導します。

 「英文法をしっかり学びたい!」という方、まずはお気軽にお問合せ下さい。レッスン内容などに関する詳しいご相談は「無料個別カウンセリング」にて承っております。

 なお、2021年9月11日(土)、Amazon Kindleにて『英文法を極めろ!<動名詞&不定詞>』を発売致します。どうぞご利用下さい!