助動詞couldの使い方


 学校英語では、couldはcanの過去形で、「~できた」(能力)という意味の助動詞だと習いましたよね。

 ただ、実際には、助動詞couldは「~できた」という意味では、あまり使いません。なぜなら、仮定法のcouldと混同しやすいからです。

 例えば、「私は試験に合格することができた」という文。これを、助動詞couldを使って言い表すと、I could pass the exam. となります。

 ただ、この文だと「(~だったら)試験に合格できるだろうに」という意味にもなります。つまりは、実際には合格できない、という意味になります。

 例えば、「もっと頭が良ければ、試験に合格できるだろうに」という文。これを英語にすると、If I were smarter, I could pass the exam. となります。

 ですので、「私は試験に合格することができた」と言うつもりでI could pass the exam.と言うと、仮定法のIf節を省略したものと受け取られる可能性がある、ということです。

 ですので、「~できた」という場合は、通常was/were able to Vを使います。先の文であれば、I was able to pass the exam. とします。これなら仮定法とは混同しません。

 但し、「~できなかった」という場合は、could notで表現できます。例えば、Unfortunately, I could not pass the exam.「残念ながら、試験に合格できなかった」などはOKです。

 助動詞couldは、他にもいろんな使い方があります。例えば、Could you pass me the salt, please?「塩をとってもらえませんか?」という文。このcouldは「依頼」です。

 この他、Could I ask you some questions?「幾つか質問してもいいですか?」という文。この助動詞couldは「許可」です。「Can I~?」よりも丁寧な尋ね方です。

 このように、助動詞couldには「能力」、「依頼」、「許可」など様々な使い方があります。これらを一つ一つ覚えることで、助動詞couldを適切に使いこなせるようになります。

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