英語学習を始めるきっかけは人それぞれ。学生さんなら、志望校の応募要項に「英検準１級合格」とあり、そのために英検対策を始める。また、ビジネスパーソンなら、最近海外からのクライアントが増え、英語の必要性が増した、など。
そして、英語学習を始めた当初は皆、モチベーションが高いです。なぜなら、英語力がアップし、志望校に合格している自分の姿や、海外のお客様と英語でやり取りしている自分をイメージしているからでしょう。人間、夢や希望があれば、頑張れるものです。
よく、大人が子供に「夢を持ちなさい」と言いますが、それは、夢を持つことで、努力がしやすくなるからでしょう。努力によって向上し、良い結果が得られる。それを子供のうちに経験すれば「成功体験」が得られます。
子供の頃にそうした成功体験が得られると、将来も「頑張れる人」になる可能性が高くなります。苦しい場面を迎えても、逃げずに頑張れる。目標達成に向かって、努力を続けることができるようになります。
しかし、いくら「夢や希望があれば頑張れる」とは言っても、時には大きな壁にぶつかって、「あきらめ」の気持ちが芽生えることもあるでしょう。大きな壁を前に挫折しそうになることは誰しもあることです。
そんな時、学生さんなら、親や先生、あるいは先輩が、挫けそうな自分を支えてくれることがあります。彼らは人生の先輩であり、自身も苦労を経験した人でもあります。そんな人からのアドバイスは実に貴重です。それにより「視界が開ける」ことがあります。
私は長年、英語講師を務め、これまで多くの生徒に接してきました。そうした経験を通じて学んだことがあります。それは、英語講師は、単に生徒に英語を教え込むことではない、ということです。それよりもむしろ、歩むべき「道」を生徒に示すことが重要であると。
生徒は皆、最初はモチベーションが高いです。しかし、その高いモチベーションがずっと持続する訳ではありません。時間の経過と共に段々と薄れていきます。「英語が聞き取れない」、「単語が覚えられない」といった壁にぶつかり、英語学習のモチベーションが下がり気味になることがあります。
そんな時、私自身、英語学習者として、生徒と同様の苦労を経験したことから、彼らに共感し、適宜アドバイスを送ることができます。それにより、生徒の「挫折」を防ぐ。そんな役割を担っていると考えております。
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