TOEICでは、英単語の正しい用法の知識を問う問題がよく出題されます。以下に例題を挙げます。
Some of our staff can ( ) with hearing-impaired customers with sign language.
(A) communicate (B) contact (C) inform (D) tell
この文の意味は、「弊社スタッフのうちの数名は、耳の不自由なお客様と手話で話すことができます」です。
この問題を解くカギは、空所直後のwithです。直後に前置詞を置くということは、空所に入るのは自動詞です。
４つの選択肢はいずれも「会話する、話す、伝える、連絡する」といった意味を持つ動詞ですが、自動詞として使えるのは一つです。
正解は、(A) communicateです。communicate with Nで「Nと話す（会話する）」という意味になります。converse with Nと同義です。
他の３つは他動詞で、contact N「Nに連絡する」、inform A of B「A（人）にB（物事）を伝える」、tell A B「A（人）にB（物事）を話す」と、いずれも直後に目的語が必要です。
このように、TOEICでは、単に英単語の意味を問うのではなく、語法の知識を問う問題がよく出題されます。
よって、TOEICのスコアを上げるには、意味だけでなく語法の知識を養う必要がある、ということです。
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