Teacher trainer(英語教員指導者)の役割について


 教育業界以外の方とお会いした時に、「ご職業は?」と問われて「Teacher trainerです」と答えると、たいてい「えっ?」と聞き返されます。そこで、「英語の先生を指導する立場です」と答えると、「へぇ~、そうなんですね」と、ちょっと不思議そうな反応をされます。

 「英語教師」と言うとわかりやすい。教育業界以外の人であっても、学生時分に、学校でその職業に就いている人を見たことがあるからです。しかし、「英語教師を指導する人」となると、表舞台に登場しないため、一般の方には、あまり馴染みのない職業です。

 しかし、デカい口を叩くようで恐縮ですが、私はこれを変えていきたいと考えています。「生徒を指導する人(=教師)がいるなら、教師を指導する人(=Teacher trainer)もいる」。それが当たり前の世の中になることを願っています。

 ところが現実はというと、教育系の大学や学部に、そういった役目の人は存在するものの、現役教師の多くは、いきなり教育現場に出て、教壇に立っているというのが実情です。また、教員志望者を養成する人はいても、現役教師を指導するトレーナーは、ほとんどいません。

 英語に関して言うと、「英語ができる」=「英語が教えられる」とは限りません。どれだけ高い英語力を有した人であっても、それを人に教えるとなると、相応のスキルが必要です。だから、それを指導する人が必要なはずです。Teacher trainerはその役目を担っています。

 プロ野球などスポーツの世界を見ると、選手を指導する監督やコーチが存在します。しかし、指導者を指導する人がいるかというと、ほとんど聞いたことがありません。プロ野球の監督においては、指導力云々よりも現役時代の人気や実績が重視される傾向があります。

 現役時代、大変優秀な選手だった人が監督になり、たいした結果を残せずに退任するというケースは枚挙に暇がありません。指導者としての指導を受けずに、いきなり監督やコーチといった指導者に就き、良い結果を残せという方が、そもそも無理な話です。

 私は今、Teacher trainerという肩書で仕事をし、現役英語教師や英語教員志望者を指導する立場にあります。平たく言うと、「英語の教え方を教えている」ということです。英語教師が「生徒にとってのわかりやすい授業」を展開できるよう、サポートをしています。

 英語教師を含め、あらゆる指導者が、人にものを教えるために教え方を学ぶべきである。「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」は、この理念に共感頂ける現役英語教師の先生方英語教員志望者の方からのお問合せをお待ちしております。