「関係詞のwhose」の使い方


 「whose」は、疑問詞で「誰の?」という意味を持ちますが、それ以外に「関係詞」としても使える語です。ただ、「基本英文法」や「TOEIC対策」などの授業で、「関係詞」を指導していると、「whoseの使い方がよくわからない」という生徒が少なくありません。そこで、本項では、「関係詞のwhose」の使い方を解説致します。

 「関係詞のwhose」は、関係詞の中で唯一の「所有格」です。所有格なので、後には必ず名詞が続きます。また、「関係詞のwhose」は、先行詞が必要な関係詞ですが、先行詞は「人」でも「もの」でもOKです。つまり、「関係詞のwhose」は、前後に名詞が必要、ということです。

 それでは、具体例を見てみましょう。I have a friend whose father is a famous actor. 「私には、お父さんが有名な俳優である友人がいます」。この例文をご覧頂くと、「関係詞のwhose」の前後が、共に名詞(friend「友達」とfather「父親」)です。

 この文を二つに分けてみましょう。①I have a friend. 「私にはある友達がいます」、②Her(His) father is a famous actor. 「彼女(彼)のお父さんは、有名な俳優です」。

 ②のHer(His)は、「彼女の(彼の)」という意味の代名詞の所有格です。この代わりをしているのが、「関係詞のwhose」です。

 もう一つ例文を挙げます。Anna, whose father is a famous actor, is a friend of mine. 「お父さんが有名な俳優であるAnneは、私の友人の一人です」。

 この文を2つに分けると、①Anne is a friend of mine.「Anneは私の友人の一人です」、②Anne’s father is a famous actor.「Anneのお父さんは、有名な俳優です」。

 この文では、「関係詞のwhose」の前にコンマがあります。これは、「関係詞の非制限用法」と呼ばれるもので、コンマで囲っている間の句は、「補足説明」だということです。

 最初の例文(I have a friend whose father is a famous actor.)には、コンマを打っていません。これは、「関係詞の制限用法」と言い、whose以下は「必須情報」ということです。

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