英語の品詞:接尾辞[-ly]が付く形容詞


 接尾辞「-ly」が付くと副詞。こう思い込んでいませんか?

 確かに、語尾に「-ly」が付くと副詞が多いですよね。でも、これはあくまでも形容詞の語尾に「-ly」が付いた場合に限ります。

 例えば、final「最終的な」(形容詞)+「-ly」=finally「最終的に」(副詞)やquick「すばやい」(形容詞)+「-ly」=quickly「すばやく」(副詞)など。

 しかし、名詞の語尾に「-ly」が付くと、副詞ではなく形容詞になります。

 例えば、friend「友人」(名詞)+「-ly」=friendly「友好的な」(形容詞)やcost「費用」(名詞)+「-ly」=costly「費用のかかる~、高価な」(形容詞)など。

 よって、TOEICなどのテストで、以下のような問題が出た時には注意が必要です。

The reconstruction of the office building would be so ——- that partial renovation is under consideration.

(A) cost     (B) costing     (C) costliness     (D) costly

 選択肢にはcostの派生語が並んでいます。つまり、これは品詞問題です。品詞問題を解く時は、空所の前後で判断します。

 空所の前には副詞のso、更にその前にはbe動詞があります。ということは、空所にはbe動詞の補語となるもので、かつ副詞からの修飾を受ける形容詞が入ります。

 よって、正解は(D) costly「高価な」です。他の選択肢はそれぞれ、(A) cost「費用」(名詞)、「~の費用がかかる」(動詞)、(B) costing「見積り」(名詞)、(C) costliness「高価」(名詞)です。

 この文の意味は、「オフィスビルの建て替えは、かなり費用がかかるので、部分的な改修を検討中だ」です。

 「オンライン英語教室のUB English」の「TOEIC対策」では、こうした意外な問題への対応力を身に着けるためのトレーニングを指導経験豊富な日本人英語講師(英語講師歴20年以上・TOEIC満点)が「完全マンツーマン」で行っています。

 ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せください。レッスン内容などに関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。

 なお、2023年2月18日(土)、Amazon Kindleで『TOEIC品詞問題・完全練習帳』を発売します。どうぞご利用下さい!