英語の授業がうまく行かない原因


 授業が終わり、職員室に戻った後、「あ~ぁ、今日の授業はうまく行かなかったなぁ」とがっかりした気持ちになることがあります。英語教師なら誰しも経験があることかと思います。特に、経験の浅い英語教師は、そういったことがしばしばあるものです。

 この時、「あ~ぁ」といって終わらせてしまうのではなく、「じゃあ、次はどうしようか」と考えることが重要です。結果に一喜一憂して終わるのではなく、しっかりと反省し、次に生かす。これこそが、英語のteaching skillを伸ばす要諦だと言えます。

 何故、授業がうまく行かなかったのか。様々な原因が考えられますが、原因の一つとなり得るのが、「授業計画の落ち度」です。つまり、授業計画のどこかで、モヤっとした部分が残っていたのではないか、ということです。

 例えば、授業計画書の「演習」の項に、「会話練習」とだけ記入していたとします。この時、先生の頭の中で、具体的に何をどう進めるのかがクリアになっていれば問題ありません。逆に、ここで十分に詰め切れていないと、授業がうまく行かない可能性が高まります。

 ですので、慣れるまでの間は、ただ「会話練習」と書くのではなく、進行の手順を明記しておいた方がいいでしょう。例えば、①会話文の音声を流し、生徒に聞かせる、②先生が会話文を読み、生徒全体にリピートさせる、③ペアで練習させる、といった具合です。

 特に、新しい演習方法を授業で採り入れる場合は、進行の手順を明確にしておくべきでしょう。リーダーである英語教師の頭の中で、ここがはっきりしていないと、クリアに指示を出すことができません。そうすると、フォロワーである生徒は戸惑うことになります。

 その「戸惑い」が、私語や雑談、居眠り、或いは別のことを始めるといった「悪行」を招きます。こうなると、教師はそれらをやめさせることにエネルギーを注がねばならなくなり、授業がうまく行かなくなります。

 結果、「あ~ぁ、今日の授業はうまく行かなかったなぁ」となってしまうのです。これを防ぐには、十分な備えをすることです。ここで言う「備え」とは、「プリントなどをたくさん用意せよ!」という意味ではありません。「手順をクリアにせよ!」ということです。

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