英検3級二次試験・質疑応答対策④(No.5はYes/Noどちらで答えるべきか?)


 英検3級二次試験・質疑応答(No.5)は「Yes/No疑問文」です。ここでは、受験者の好みや習慣、経験などが問われます。

 例えば、Do you like to study English?「あなたは英語を勉強するのが好きですか?」といった質問です。

 これに対して、Yesと答えた場合、試験官は必ずPlease tell me more.「もう少し詳しく話して下さい」と言います。

 ですので、具体的な話や、追加の情報を述べる必要があります。以下に、会話例を挙げます。

<会話例>(*A:試験官、B:受験者)

A: Do you like to study English?「あなたは英語を勉強するのが好きですか?」

B: Yes.「はい」。

A: Please tell me more.「もう少し詳しく話して下さい」

B: Studying English is fun.「英語を勉強するのは楽しいです」などです。

 一方、Noと答えた場合はどうか。この場合、試験官は別の質問を振ってきます。その質問は、決まっていません。

 ただ、最初の質問と、ある程度、関連性のある話題が問われますので、一応の想定はできます。以下に、会話例を挙げます。

<会話例>(*A:試験官、B:受験者)

A: Do you like to study English?「あなたは英語を勉強するのが好きですか?」

B: No.「いいえ」。

A: What subject do you like?「あなたは何の科目が好きですか?」

B: I like math.「私は数学が好きです」。

 subjectは「科目」という意味の名詞です。最初の質問が「英語を勉強するのが好きですか?」なので、Noで答えると、やはりそれに関連した質問が出されるということです。

 ここで重要になることは、2つです。一つは、切り返しの質問を正確に聞き取ること。もう一つは、科目に関する名詞を知っていること、です。

 今、皆さんは、文字を読んでいますので、100%、質問の意味を理解できていると思いますが、実際の英検3級二次試験では、質問を聞き取らねばなりません。

 加えて、English「英語」以外の科目を英語で言えるだけの語彙力がなくてはなりません。例えば、math「数学」、science「理科」、PE「体育」(=Physical Education)など。

 Noと答えた場合、この2つのハードルを乗り越えなくてはなりません。その意味で、Noと答えることには、一定のリスクを伴うとも言えます。

 Yesと答えた場合、その切り返しは、Please tell me more.「もう少し詳しく話して下さい」と決まっているので、聞き取りに関するリスクはありません。

 たた、Yesと答えた方が楽かと言うと、必ずしもそうとは言えません。と言うのも、Please tell me more.に対する答えは、可能性が多岐に渡るからです。

 先に挙げたような、Studying English is fun.「英語を勉強するのは楽しい」でもいいですし、それ以外の答えも、いろいろ考えられます。

 例えば、I like to talk with my English teacher (in English).「英語の先生と(英語で)話すのが好きです」などもありです。

 このように、可能性が広い分、答えに迷う恐れがあります。その点、Noと答えた時のWhat subject do you like?の方が、質問が具体的で答えやすいとも言えます。

 「英検3級対策」の授業で、よく生徒から(英検3級二次試験のNo.5は)「Yes/No、どちらで答えた方がいいですか?」と聞かれるのですが、先述の通りどちらとも言えません。

 どちらも一長一短あるからです。ですので、正直に自分の思いを答えるのが一番ではないでしょうか。

 いずれにせよ、たくさん練習をして、Yes/Noどちらのパターンにも慣れておくことが大切です。

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