最上級でもtheを省略できる?


 最上級の作り方。1音節語および一部の2音節語は語尾に-estを付け、3音節語は前にmostを置く。そして、いずれの場合も、前に定冠詞のtheを置く。

 例えば、smallの最上級はthe smallest、beautifulの最上級はthe most beautifulと。学校では、このように習ったかと思います。

 しかし、実際の英会話においては、最上級なのに、theが省略されることがあります。以下に例を挙げます。

A: What is your favorite sport?「あなたのお気に入りのスポーツは何ですか?」

B: I like soccer best.「私はサッカーが一番好きです。」

 Bの文では、bestという最上級が使われています。ところが、前にtheがありません。これ、間違っている訳ではありません。

 このbest「一番」は、動詞likeを修飾する副詞です。このように、副詞の最上級においては、定冠詞のtheを省略できるんです。

 もっとも、bestは「一番の」という意味の形容詞としても使います。その場合は、theが必要です。

 例えば、I think he is the best soccer player ever.「私は彼が今までで一番のサッカー選手だと思う」などです。

 このように、同じbestでも、形容詞の場合はtheが必要で、副詞の場合はtheを省略できます。

 この辺りのことは、学校では、あまり詳しく習わなかったと思います。でも、実際の英会話では、theのない最上級が登場するので、そこで戸惑う人もいます。

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