なぜ、単語集を丸暗記してもTOEICのスコアが伸びないのか?


 TOEICのスコアを上げるために、語彙力を伸ばそうと、一生懸命、単語集に取り組んでいる。けれども、なかなか思うように、スコアが伸びない。

 こんな悩みを抱える方が少なくありません。では、なぜ、一生懸命、単語を覚えても、スコアアップにつながらないのか。

 それは、TOEICには、単に単語の意味を問うのではなく、語の使い方を問う問題が多く含まれているからです。

 つまり、単語の意味を丸暗記しただけでは、TOEICのスコアを上げるには、十分ではない、ということです。

 単語の意味に加えて、使い方を知る。これこそが、TOEICのスコアアップに必要な語彙力強化法と言えます。

 先程、TOEICには、語の使い方を問う問題が多いと述べましたが、具体的にどんな問題が出るのか。以下に例題を挙げます。

<TOEIC・Part5の例題>

Market research should be (     ) to see if there is a demand for AT201 among young consumers.

(A) conducted     (B) founded     (C) produced     (D) tailored

 選択肢を見ますと、動詞が4つ並んでいます。これらはいずれもTOEICによく出る動詞です。

 それぞれの意味は、conduct「~を実施する」、found「~を創設する」、produce「~を生産する」、tailor「(目的に合わせて)~を作る」です。

 この4つの動詞は、いずれも他動詞です。よって、目的語が必要ですが、問題文では、目的語が主語として文頭に出ているため、受動態になっています。

 この文の主語は、Market research「市場調査」です。research「調査、研究」と相性の良い動詞は、この4つのうちのどれか。

 正解は、(A) conductedです。conduct researchで「調査を行う」という意味になります。これは、TOEICによく出るフレーズですので、ぜひ覚えておきましょう。

 問題文の意味は、「若い消費者の間で、AT201に対する需要があるかどうかを確認するために、市場調査を実施すべきだ」です。

 TOEICのスコアを伸ばすために、語彙力を強化しようと、単語集の丸暗記を試みる方がおられます。

 もちろん、意味を知っている単語の数を増やすための対策として、悪くはないのですが、できれば、意味だけでなく、語の使い方を併せて覚えたいところです。

 例えば、今回取り上げたconductであれば、conduct researchの他、conduct a survey「調査を行う」や、conduct an experiment「実験を行う」などと用います。

 私共が運営する「オンライン英語教室のUB English」の「TOEIC対策」では、単に単語の意味を丸暗記するだけではなく、TOEICによく出る単語の使い方をマスターするためのトレーニングを「完全マンツーマン」で行っております。

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