listenとhearの違い


 英語で「聞く」を意味する動詞を中学校の英語の授業では2つ、習ったかと思います。その2つとは、listenとhearです。では、この2つ、どう違うのか。

 listenには「耳を傾ける、傾聴する」という意味があります。つまり、自らの意思で、相手の話や音声などを聞こうとすることです。

 発せられる音の方向に耳を傾ける。なので、listenの後、方向を表す前置詞toを伴います(listen to N「Nを聞く」)。

 例えば、「私は毎朝、ラジオを聞きます」を英語にすると、I listen to the radio every morning. となります。「ラジオの方向に耳を傾ける」ので、listen to the radioとします。

 一方、hearは「~が聞こえる」という意味です。つまり、本人の意思とは関係なく、周囲の音が耳に入ってくることです。

 例えば、電話中、通信状態が悪くなり、相手の声が聞こえにくくなった時、「聞こえますか?」と相手に尋ねますよね。これを英語では、Can you hear me?と言います。

 hearはlistenとは違って、相手の方向に耳を傾けるというニュアンスはないので、前置詞toは伴いません。hearの直後に相手(目的語)を置きます。

 では、自分が相手に何かを話している時、相手が生返事をしてきたとします。この時、「ねぇ、私の話、聞いてる?」と相手に尋ねる。これを英語で何と言うか。

 これは、相手が自分の方向に耳を傾けているのかどうかを確かめるものなので、動詞はlistenを使います。正解は、Hey, are you listening to me? です。

 如何でしたか?listenとhearの違い、ご理解頂けましたか?

 「オンライン英語教室のUB English」の「中学英語からのやり直し」では、listenとhearの違いなど、中学校3年間で習った英語を「指導経験豊富な日本人英語講師(英語講師歴20年)」と一緒に「完全マンツーマン」でおさらいすることができます。

 ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せ下さい。レッスン内容などに関する詳しいご相談は「無料個別カウンセリング」にて承っております。

 なお、2021年8月7日(土)、Amazon Kindleにて『解きながら思い出す!中学英語を学び直したい大人の為の練習帳③』を発売します。どうぞご利用下さい!