「英語が聞き取れない」。こう、嘆く方の中には、相手(英語のネイティブスピーカー)が話す英語のスピードの速さについていけない、という方が少なくありません。
確かに、ネイティブスピーカーにナチュラルスピードで話されると、「速っ!」って思いますよね。
そう、確かに彼らの発話速度は速いので、全て(一言一句)を聞き取るのは難しいですよね。
でも、ご安心下さい。話の趣旨をつかむという点で言うと、一言一句聞き取らなくてもいいのです。むしろ、重要なワードだけを拾うようにすればいいのです。
言葉には「内容語」と「機能語」とがあります。「内容語」とは、文の中での意味をなす語のことで、品詞で言うと、動詞、名詞、形容詞、副詞がこれに当たります。
一方、「機能語」はと言うと、それ以外の語句です。具体的には、冠詞、代名詞、助動詞、前置詞、接続詞などがこれに当たります。
以下に例文を挙げます。
I saw the weather report this morning, and it said that it would rain heavily tonight.
この文の意味は「私は今朝、天気予報を見たのだが、今夜は強く雨が降ると言っていた」です。
さて、この文の「内容語」はどれかと言うと、saw(動詞), weather report(名詞), morning(名詞), said(動詞), rain(名詞), heavily(副詞), tonight(名詞)です。
これらは文の中核をなす語なので、重要度が高く、その分、強く発音されます。つまり、それだけ聞き取りやすい、ということです。
一方、それ以外の語は、単語をつなぎ合わせて文を作る役割をしているだけなので、意味を伝えるという点では、落としても大きな支障はありません。よって、弱く読まれます。
このように、英語は強く読まれる語とそうでない語とのメリハリが利いた言語なのです。よって、英語の聞き取りにおいて、こうした特性をうまく利用すればいいのです。
つまり、強く発音される語だけを優先的に拾うようにすればいいのです。実際、先に挙げた「内容語」だけを見てみましょう。
saw, weather report, morning, said, rain, heavily, tonight
「見た、天気予報、朝、言ってた、雨降る、強く、今夜」
これだけを見ても、意味は取れますよね。ですので、聞き取りの際、一言一句聞き取ろうとはせず、「内容語」(強く読まれる語)だけを拾うようにしてみて下さい。
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