リスニング力と語彙力の相関関係


 「英語が聞き取れない」。こう、嘆く人の多くが「とにかく聞かなきゃ!」と言って、英語の「ひたすら聞き」をしようとします。

 確かに、英語を聞く絶対量を増やすことは、リスニング力を強化する上では、有効な手ではあります。しかし、英語の聞き取りには、それ以外の要素も絡んできます。

 例えば、語彙力。英語を聞き取れない原因が、語彙の不足にある可能性もあります。つまり、単語を知らないために聞き取れない(意味がとれない)可能性がある、ということです。

 もし、相手の発話速度が速すぎて聞き取れないのであれば、「Could you speak a little more slowly, please?」と言って、相手にゆっくり話してもらうよう、お願いすることもできます。

 しかし、それでも聞き取れない。この場合、一昨日のブログで述べたように、音声認識が正しくないことが原因かもしれません。

 あるいは、単語の意味を知らない、という可能性もあります。この場合、相手がどれだけゆっくり、はっきり話してくれたとしても、意味を理解することはできません。

 これが、一か所だけなら、文脈などからカバーできるかもしれませんが、二か所、三か所と知らない単語が出てくると、正確に聞き取ることは、ほぼ不可能です。

 実際、リスニングが苦手な生徒さんが、リスニング問題を解いた際、正答できなかった問題のスクリプト(本文)を読んで頂くと、問題に正解するためのキーとなる箇所の単語の意味を知らなかった、といったことがよくあります。

 ですので、リスニングのテキストを使って練習する際、必ず後でスクリプトを精読することが重要です。その中で、知らない単語があれば、その意味を調べて覚える。

 こうして、語彙力を強化することが、リスニング力のアップにつながる可能性は大いにあります。なぜなら、リスニング力と語彙力には、有意な相関関係があるからです。

 「オンライン英語教室のUB English」の「リスニング強化」では、リスニング力アップに必要な語彙力の強化を、聞き取りのトレーニングと同時に行っております。

 ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せください。レッスン内容などに関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。

 尚、2021年6月26日(土)、Amazon Kindleにて『どうすれば英語が聞き取れるようになるのか?』(オンライン英語教室のUB English出版)を発売します。どうぞご利用下さい!