「TOEICのリーディングパートが最後まで解き切れない」。こう嘆くTOEIC受験者が実に多くいらっしゃいます。
なぜ、最後まで解き切れないのか。これには、様々な原因が絡みますが、一つには、TOEIC・Part5(文法・語彙問題)に時間がかかりすぎていると考えられます。
Part5は、TOEICのリーディングパートの中でも、最も速く解き進めたい箇所です。そして、できるだけ多くの時間をPart7(読解問題)に割きたいのです。
私が推奨するリーディングパートの時間配分では、Part5は10分です。つまり、1問平均20秒ということになります(*時間配分の詳細は昨日のブログをご参照下さい)。
これを実現するには、正解を得る上で、真に必要な箇所だけを見て解くことが重要です。逆に言うと、不要な情報は極力読まずに解く、ということです。
このことに加えて、文法力と語彙力を磨く必要があります。とりわけTOEICが重視する「正しい語法の知識」を身に着けることが、極めて重要です。
「語法」とは、文字通り「語の用法(使い方)」です。単語の意味だけを知っていても、その使い方を知らなければ、実践の場面でそれを使いこなすことができません。
TOEICは「英語のコミュニケーション能力」を測る試験なので、「英語をどれだけ正しく使えるか?」を問う問題が多く出題されます。
だからこそ、単に意味を知っている単語の数を増やすのではなく、比較的平易な語の使い方をマスターすべきなのです。
「正しい語法の知識」が豊富であればあるほど、正解の肝となる部分を見抜くスピードが速くなります。
これにより、TOEIC・Part5の問題を今よりも速く解けるようになります。同時に、正答率もアップします。
そして、Part5を速く解き終えることができれば、Part7により多くの時間をかけられるようにもなり、最後まで解き切れる確率が高くなります。
最後の問題(No.200)まできちんと解くことができれば、Part7の正答率もアップし、リーディングパート全体の正答数がアップします。
そうなると、必然的にTOEICのトータルスコアもアップします。つまり、TOEICのスコアアップの鍵はPart5にあると言っても過言ではない、ということです。
「TOEIC(リーディングパート)の問題が最後まで解き切れず、スコアがなかなか思うように伸びない」。
こんな悩みを抱える方は、ぜひともTOEIC・Part5の対策を強化すべきだと、私は考えます。
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