TOEICの問題を速く解く方法②(TOEIC・Part5の解く順序)


 TOEICを受験した多くの方から聞かれるのが「時間が足りなかった」の声。確かに、TOEICは時間が非常にタイトな試験です。

 では、どうすればいいのか。リーディングパートの文法・語彙問題(Part5)をできるだけ速く解くことです。

 とはいえ、ただ速ければいいというものではありません。速くても、正答率が低いと意味がありません。

 速いながらも、しっかりとした根拠をもって解くこと。これが最も重要です。それには、正答する上で必要な情報だけを見て解く必要があります。

 では、ここで例題を見てみましょう。

(例題)

——- similar articles, MX P-101 is

(A) Nevertheless   (B) Though   (C) Unlike   (D) While

 これは、TOEIC・Part5の問題の一部分を切り取ったものです。さて、空所には何が入るでしょうか?

 まず、選択肢を見ますと、頭文字が全て大文字なので、空所が文頭にあることがわかります。また、品詞は、接続詞(接続副詞含む)か前置詞です。

 空所からコンマまでを見ますと、similar articles「類似品」という句があります。その後に、文(MX P-101が主語、isが動詞)が続いています。

 ということは、空所に入るのは、前置詞(後に句が続く)です。よって、正解は(C) Unlike「~とは違って」です。

 「Unlike similar articles, MX P-101 is~.」で「類似品とは違って、MX P-101は~である」という意味になります。

 (A) Nevertheless「にもかかわらず」は、接続副詞なので、直後に文が続きます。また、前にも文が必要なので、Part5でNeverthelessが正解になることはありません。

 (B) Thoughと(D) Whileは共に接続詞なので、後に句ではなく節(S+V)が続きます。よって、ここでは不可です。

 TOEIC・Part5の解く順序をまとめると、以下の通りとなります。

<TOEIC・Part5の解く順序>

①選択肢を見て、何の問題かを判断する(*今回なら「接続詞vs前置詞」)

②空所の位置を確認する(*今回は文頭)

③空所の前後のヒントを探す(*今回は「similar articles,」)

④該当する語(選択肢)を選び、素早くマークする(*今回は前置詞Unlike)

⑤不要な箇所は読まずに、次の問題へと進む(*今回はisより後は不要)

 こうして、正解する上で必要な情報だけを見て解く。逆に、不要な箇所は読まずに解く。これを徹底することで、Part5の時間を節約します。

 そして、できるだけ多くの時間をPart7(読解問題)に回します。そうして、最後まで解き切れるようにすること。これが、TOEICのスコアアップには不可欠です。

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