TOEFL ITP Section 2(Structure)によく出る問題①(仮定法現在のsuggest)


 TOEFL ITP Section 2(Structure)の「誤答選択問題」に出題される文法項目は多岐に渡りますが、その中でも特に狙われやすい項目が幾つかあります。

 そのうちの一つが「仮定法現在のsuggest」です。こう言われてもピンと来ない方が多いかと思います。まず、以下の例題をご覧下さい。

(例題)

Professor Smith suggested that(A) Andrew Mitchel, one of her students, visited(B) the website, which has a lot of useful information(C) on his(D) research.

 さて、この問題。答えがどれだかわかりますか?

 この問題は、suggestがポイントです。この文の本動詞はsuggestedで、その後suggestの目的語となるthat節が続いています。

 この時、that節の中は「仮定法現在」が適用されます。つまり、that節の中の動詞は「原形」になるということです。

 よって、visitedではなくvisitとするのが正しい使い方です。ですので、この問題の正解は(B)です。

 「suggestは過去形なので、that節も時制の一致で過去形のはずだ」と思っていると、この問題に正解するのは、難しくなります。

 ここでは、「時制の一致」は適用されません。主節の動詞がsuggestの場合、that節の中は「仮定法現在」が採用されるので、時制に左右されず、原形になります。

 この法則は、suggest「~を提案する」だけでなく、recommend「~を薦める」やpropose「~を提案する」、require「~を要求する」など、「提案・要求・命令」の意味合いを持つ動詞が本動詞に来た時に適用されます。

 では、なぜ、これらの動詞が本動詞になると、that節の中の動詞は原形になるのか。これは元々、that節の中の動詞の前に「助動詞should」があったからです。

 例えば、先の例文で言うと、以下の通りです。

Professor Smith suggested that Andrew Mitchel should visit the website.

 助動詞の後に動詞を置く時、その動詞は必ず原形になります。その名残があり、助動詞shouldが省略されても、visitは原形のままにします。

 この「仮定法現在のsuggest」は、TOEFL ITP Section 2 (Structure) の「誤答選択問題」では、狙われやすい文法項目ですので、しっかり習熟するようにしましょう。

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