TOEICによく出る「追加」を表す語句とは?


 TOEICには「そして」、「さらに」、「その上」といった「追加」を表す語句がよく出ます。幾つかありますが、以下にその代表格を3つ挙げます。

<TOEICによく出る「追加」を表す語句>

①and

②in addition to

③moreover

 これら3つ。意味は似ていますが、品詞と用法が違います。その違いを、以下の例文で見比べてみましょう。

<例文>

①This carry-on bag is quite durable, and you can purchase it at a reasonable price.

②In addition to its durability you can purchase this carry-on bag at a reasonable price.

③This carry-on bag is quite durable. Moreover, you can purchase it at a reasonable price.

 これら3つの文。大雑把に訳すと「このキャリーバッグは、丈夫で安い」ということです。文意は3つともほぼ同じ。ただ、それぞれの用法が違います。

 まず、and。一文の中にあり、2つの節を結びつける役割を担っています。つまり、andは「(等位)接続詞」です。

 次に、in addition to。後にits durabilityと句があり、その後S+Vが続いています。its durabilityがin addition toの目的語になっているので、in addition toは「前置詞」です。

 最後に、moreover。前に文、後ろにも文があり、二つ目の文の文頭に置かれていることから、moreoverは「接続副詞」です。

 では、実際のTOEICでは、どういった問題が出るのか。以下に例題を挙げます。

<例題>

The salesperson says that the new car has good fuel efficiency (     ) its sophisticated design.

A. also     B. and     C. in addition to     D. moreover

 まず、選択肢を見ますと、「追加」を表す語句が並んでいることから、「文意」ではなく「型」で解きます。

 空所の前後を見ますと、前にはS+V、後ろには句が続いていることから、空所には「前置詞」が入ります。よって、正解は、C. in addition toです。

 alsoとmoreoverは共に「接続副詞」です。よって、前後に文が必要です。andは「(等位)接続詞」なので、前後に節が必要です。

 文の意味は、「セールスパーソンによると、その新車は、洗練されたデザインに加えて、燃費が良いとのこと」です。

 なお、in addition toとin additionは違います。in addition toが「前置詞」であるのに対して、in additionは「接続副詞」(*moreoverやalsoの類語)です。

 このように、TOEICでは、似た意味を持つ語の品詞と用法の違いを正しく区別できるかどうかを問う問題がよく出ます。

 よって、TOEICでスコアを上げるには、こうした細かい違いを正しく認識するための学習が不可欠です。

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