TOEICによく出る「理由」を表す表現②(since, owing to, consequently)


 昨日のブログで、TOEICには「理由」を表す表現(because, due to, therefore)がよく出ると述べました。

 「理由」を表す表現は、これだけではありません。他にもあります。以下に3つの語を挙げます。

<TOEICによく出る「理由」を表す表現>

①since

②owing to

③consequently

 これら3つ、意味は似ていますが、品詞と用法が違います。以下に例文を挙げますので、その違いを見比べてみましょう。

<例文>

①We were unable to get the work done on schedule since we were shorthanded.

②We were unable to get the work done on schedule owing to a labor shortage.

③We were shorthanded. Consequently, we were unable to get the work done on schedule.

 これら3つの文。意味はいずれも「人手不足なので、予定通りにその仕事を終わらせることができなかった」です。

 意味は同じ。でも、用法が違います。その違いを詳しく見てみましょう。

 まず、since。一文の中にあり、2つの節(S+V)を結びつける役割を果たしています。よって、sinceは「接続詞」です。

 次に、owing to。前にS+Vがあり、後ろには句が続いています。よって、owing toは「前置詞」です。

 最後に、Consequently。前に文、後ろにも文があります。よって、consequentlyは「接続副詞」です。

 では、実際のTOEICでは、どういった問題が出るのか。以下に例題を挙げます。

<例題>

This morning we had to take a detour to get to our office downtown (     ) Pine Street was closed.

A. Because of     B. Consequently     C. Owing to     D. since

 まず、選択肢を見ますと、「理由」を表す語句が並んでいるので、「文意」ではなく「型」で解きます。

 空所の前後を見ますと、2つの節があることから、空所には、それらを結びつける「接続詞」が必要です。よって、正解は、D. sinceです。

 sinceは「~以来ずっと」という意味もありますが、今回のように「~なので」という意味の理由を表す接続詞(*becauseと同義)としても使います。

 because ofとowing toは共に「前置詞」なので、後には節ではなく句が続きます。consequentlyは「接続副詞」なので、前後が共に文でなくてはなりません。

 ちなみに、この例題の意味は、「今朝、パイン通りが閉鎖していたので、我々はダウンタウンにある事務所へ行くのに、迂回しなくてはならなかった」です。

 如何でしたか?since, owing to, consequentlyの違い、わかりましたか?このように、TOEICでは、意味ではなく品詞や用法の区別を問う問題がよく出ます。

 よって、TOEICでスコアを上げるには、こうした違いを正確に理解し、語の正しい用法をマスターする必要があります。

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